記者会見の場で話をするレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトン
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ルイス・ハミルトン、F1ハンガリーGPでのレッドブル・ホンダを警戒

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F1第12戦ハンガリーGPを直前に控え、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、レッドブル・ホンダの過去数戦における印象的な改善ぶりを称賛。ハンガロリンクでのライバルとしてレッドブル・ホンダの名を上げ、警戒感を強めている。

メルセデスは開幕戦から8レース連続で勝利を飾り、今季圧倒的な速さを見せつけてきたものの、過去3戦に関しては、そのうち2レースでマックス・フェルスタッペンが優勝。車体とエンジン双方の地道な改善によって、レッドブル・ホンダが競争力を増してきている。

前戦ドイツGPでの勝利によって、フェルスタッペンはドライバーズランキングで、ハミルトンに対して63ポイント、ボッタスに対して22ポイントまで詰め寄り、メルセデスの背中を捕らえつつある。

チームとしての公式目標ではないものの、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは依然として年間5勝を口にしており、フェルスタッペンが今後さらに勝ち星を加えるシナリオを思い描いている。

ハンガリーGPの舞台であるハンガロリンクは、レッドブルが伝統的に強さを発揮してきた得意コースであり、フェルスタッペンが再び表彰台の頂点に上がる事になれば、逆転タイトルを予想する者が現れても不思議はない。

フェルスタッペンが選手権争いに絡む可能性について質問されたハミルトンは「時が経てば分かることさ」と述べた上で、今週末のレッドブル・ホンダとフェルスタッペンに警戒感を示した。

「マックスは最高の仕事をしていると思うし、レッドブルもまた、今や本当に素晴らしい仕事をしている。その事に疑いはない。彼らは全体として徐々にキャッチアップしているし、僕は、今回のハンガロリンクでも彼らが速さを示すだろうと考えている」

「確かに、リーダーの座を守り続けるよりは、追いかける身の方が楽ではあるけれど、そうは言っても、彼らが前進しているのを見ることができて嬉しい」

「僕らは競争を望んでいる。どのような条件であっても、僕らは常に戦う準備ができている」

しなしながら、ハミルトンとは対照的に、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「低速コーナーにおけるメルセデスのパフォーマンスは非常に強大だ。私はメルセデスがタフなライバルになると思っている」と語り、ハンガリーGPの優勝候補はメルセデスだとの考えを示している。

ロングホイールベースを特徴としてきたメルセデスは、伝統的に低速コーナーを弱点としてきたものの、今季型W10はこれを完全に克服。逆に強みとする事に成功した。歴史的に低速を得意としてきたレッドブルにとっては、メルセデスに十八番を奪われた格好で、今季RB15の課題の一つとなっている。

ハンガロリンクは低速コーナーを主体として構成されており、平均速度は190km/hに満たない。クルマには、コーナー進入時のスタビリティと出口でのトラクションの高さが求められ、理想のレーシングラインを完璧にトレースするために、高いドライバビリティを持つエンジンが要求される。

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