ギュンター・シュタイナー

アルファロメオ復帰…接近するザウバーとフェラーリ、ハースF1代表 釘を刺す

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アルファロメオ・レーシングの誕生によって、フェラーリとザウバーの結び付きが強固となった事を受け、ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表がフェラーリに対して“やんわり”と釘を刺した。

アルファロメオのプロモーションとスクーデリア・フェラーリの開発能力の増強、そして2021年以降のF1レギュレーション変更点に対する政治的発言力を高めるべく、フィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)はザウバーのチーム命名権を購入。2019年F1世界選手権のグリッドに、アルファロメオの名を冠するマシン二台が並ぶ事となった。

ハースはパワーユニットだけでなく、規約で許される限り全てのコンポーネントをフェラーリから購入する事で、極めて高効率な事業モデルを確立。参戦3シーズン目にしてコンストラクターズ5位を獲得し、現代F1におけるチーム運営の成功モデルを作り上げた。

パドック内では、“事実上フェラーリのBチーム”との冷ややかな見向きもあるが、ハースが大手自動車メーカーの支援を受けていないプライベーターの中での勝者であることを否定する事は難しい。

ハースの原動力がフェラーリとの緊密な技術協力にある事は明白であり、アルファロメオの復帰によってその“独占的立ち位置”に疑問符が付くのは極自然の成り行き。ハースの見解に注目が集まっていた。

シュタイナー代表は「口を出すつもりはない」と語り、フェラーリの決断を尊重する立場を明らかにした一方で、その条件として「彼らが約束を守り、従来通りのものを我々に提供する限りにおいては」と付け加えた。

「私は批判的ではない。彼らが何をしているかについては本当に気にしていない。“我々がこれまで通りの形でやれている限り“はね。なので、私は満足している」

「アルファロメオの件に関しては質問さえしていない。それは我々の関与するところではないからだ」

FCAは今季前半戦を使ってアルファロメオの成績とプロモーション・バリューを評価し、期待通りの成果が得られた場合にはザウバーを完全買収するものとみられている。

買収が成立した場合、フェラーリが従来通りの内容でハースとの契約を更新するかどうかは未知数。場合によってはハースのビジネスモデルは根底から見直しを迫られる可能性もある。外部依存度が高いが故のリスクだ。

だがシュタイナー代表は過去3年間に渡るパートナーシップの成功を強調。今後もフェラーリと友好的な関係を築いていけるはずとの認識を示した。

「我々は彼らとの間に、技術的・財政的、そして人として非常に強固で堅実な関係を築いてきた。彼らは我々を尊重してくれているし、非常にうまく協力し合っている。彼らがザウバーやアルファロメオと進めている事は我々とは無関係な領域にある。我々はその事を尊重しているし、彼らはその事を理解している」