ルノーF1、元フェラーリ育成の周冠宇を起用…中国人として初めてF1の開発ドライバーに
ルノーF1チームは22日、中国出身のレーシングドライバー、周冠宇を若手育成プログラムの一員として迎え入れ、チームの開発ドライバーに起用した事を明らかにした。周冠宇は中国人として初めてフェラーリ・ドライバー・アカデミー入りを果たしたものの、昨年末を以て放出されたばかりであった。
周冠宇は2016年にヨーロッパF3選手権に参戦。初年度はチャンピオンシップ13位に終わったものの、その後は2年連続で8位につけてみせた。今シーズンは、ロシアンタイムが生まれ変わり誕生したUNI Virtuosi RacingからFIA-F2選手権に参戦する。
レース活動と並行して周冠宇は今年、開発ドライバーとして英国オックスフォードシャー州エンストンに拠点を置くルノーのF1チームと密接に連携し作業に取り組む事になる。ファクトリーのシミュレータをドライブし、エンジニアリング・ブリーフィングに参加。開発チームへのフィードバックを行う。
「アカデミーのメンバーとして、そしてF1チームの開発ドライバーとしてルノー・スポール・レーシングの一員になれることを本当に名誉に思っている。早く作業に取り掛かりたくて仕方ないよ」と周冠宇。
「ルノーは中国において本当に大きな存在であり、ルノーブランドと中国レース界を代表する事を特に誇らしく思う。僕のキャリアの次のステップはフォーミュラ2だ。激しいドライバー同士の競い合いがあるシリーズだから、短期間で学べることがたくさんあるはずだ」
中国出身のレーシングドライバーがF1チームの開発ドライバーを務めるのは周冠宇が初の事となる。