アルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィ
Courtesy Of FCA group

ジョビナッツィ「金がモノを言うとF1は非情になる」来季はドラゴン・ペンスキーからフォーミュラEに参戦か

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周冠宇にシートを奪われ、今季限りでアルファロメオを去る事が発表されたアントニオ・ジョビナッツィが、来季フォーミュラE選手権に転向する可能性が浮上した。

The Raceによると27歳のイタリア人ドライバーのマネージャーを務めるエンリコ・ザナリーニと、ドラゴン・ペンスキーのチームオーナー、ジェイ・ペンスキーとの間で最近話し合いの場が持たれたと言う。

また伝えられるところによると、両者の契約合意に向けアレハンドロ・アガグを含むフォーミュラEの上級幹部らが協力的な姿勢を見せていると言う。アガグらは先週末にインテルラゴスで開催されたサンパウロGPに足を運び、ジョビナッツィ側と話をしたされる。

続報:ジョビナッツィ、フォーミュラE転向

来季に向けドラゴン・ペンスキーはセルジオ・セッテ・カマラの続投を発表した。各チームは11月29日から12月2日までサーキット・リカルド・トルモで行われる公式プレシーズンテストの終了翌12月3日までに2022年のレースドライバーを確定させる必要がある。

周冠宇の起用そのものは広く予想されていた事で特に驚きはなかったが、アルファロメオからのジョビナッツィ離脱を知らせるリリースには目を引く部分があった。

通常この手の発表の際は、去るドライバーからのコメントも合わせて掲載されるのが一般的だが、書かれていたのはチーム代表のフレデリック・バスールの談話のみで、ジョビナッツィ本人のものがなかったのだ。

そんなプレス発表から程なくして、ジョビナッツィは周冠宇にシートが奪われたのは金のせいだと言わんばかりに「金がモノを言うとF1は非情になる」とのメッセージをソーシャルメディアに投稿した。

「F1は感情、才能、クルマ、リスク、スピードだ。だが金がモノを言うと無情になる」

「僕は努力によって達成される大小の勝利、そして予想外の結果がもたらす驚きというものを信じている。これが僕のF1での最初の写真だとしたら、最後の写真はまだ撮られていない」

周冠宇は契約に際して約2,500万ドル、日本円にして約28億5,000万円のチャイナマネーをチームに持ち込むものと見られている。

2021/22 FIAフォーミュラE世界選手権は1月28~29日にサウジアラビアのディルイーヤで開幕を迎える。