”喜んで友人と呼べる存在”、2023年角田裕毅の更なる成長を予感するピエール・ガスリー
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アルファタウリのチームメイトとして過去2年に渡って間近で成長を見守ってきたピエール・ガスリーは2023年に向けて、”喜んで友人と呼べる存在”である角田裕毅の更なる成長を予感している。
ガスリーのアルピーヌ移籍に伴い、アルファタウリはチームの舵取り役としてのリードドライバーを失った。角田裕毅はその役割を引き継ぐ事に一定の自信を見せているが、新たに加わるニック・デ・フリースはF1での経験は乏しいものの、FIA-F2選手権とフォーミュラE選手権を制した実力者で、レースキャリアという点で遥かにこれを凌ぐ。
F1公式サイトによるとガスリーは、角田裕毅がチームを率いるために必要な能力を備えているかと問われると次のように答え、経験値という点で疑わしい部分があると認めた。
「チームを率いるために必要なものを彼が備えているかどうかは時間が経てば分かる」
「F1へと至る彼の歩みはある意味、早送りだった。F4、F3、F2、そしてかなり若くしてF1に来たから、経験はそんなに多くない」
角田裕毅のシングルシーターでの経験は、2016年のF4日本選手権を含めて今年で7年だが、例えばガスリーはF1に到達するまでの段階で既に6年を積み重ねてきた。
今後の角田裕毅についてガスリーは、2023年に更に一皮むける事を期待している。
「時間が経てば分かると思うけど、今年、彼が大きく成長したことは確かだ。来シーズンに再び、彼が成長する姿を見ても驚くことはないだろうね」とガスリー。
「彼は自分が何をしなきゃならないか分かっていると思う。彼の周りには良い人たちがいるし、この環境も彼がより良いドライバーとして成長していくのに適していると思う」
今週末の11月27日(日)にモビリティリゾートもてぎで行われる「Honda Racing THANKS DAY 2022」を含め、ガスリーにはまだアルファタウリでの仕事が残っているものの、コース上での取り組みはアブダビでのグランプリを以て終わりを迎えた。
ガスリーは来年、率直な言動が誰からも愛させる角田裕毅が隣のガレージにいない事を恋しく思うだろうと認める。
「ユーキは嘘をつかない。僕はその良さを痛感する事になるだろうね。頭の中に思い浮かんだ事はすべて一瞬で口から出てくるんだ」
「本当にユニークなキャラクターで、ユーモアのセンスがあって、フィルターがないから時にはかなり驚かされる事もあるけど素晴らしい人間なんだ」
「この2年間、チームの中で成長していく様を見るのは本当に楽しかった」
「それに一人の人間としてもかなり成長したと思う。間違いなく感謝しているし、今では喜んで友人と呼べる存在だ」
「彼は僕のミラノの家からさほど遠くない所に住んでいるから、オフシーズンにはもう少し話せる時間を取れると思う」
ガスリーから念願の自宅ディナーの正体を受けた角田裕毅は、仕事を通して築いたこの蜜月のブロマンス(男同士の友情)を今後も続けていくと強調している。