テレビインタビューに答える角田裕毅(アルファタウリ)、2022年7月23日F1フランスGP
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8位射程も追突でDNFの角田裕毅「5秒は軽すぎる」オコンへのペナルティに不服…スチュワードはどう判断した?

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7月24日のF1第12戦フランスGPで発生した接触事故に関してエステバン・オコン(アルピーヌ)に科された5秒ペナルティについて角田裕毅(アルファタウリ)は、被害の程度を考えれば軽すぎると不満をあらわにした。

4戦ぶりのQ3進出を経て好結果が期待されたものの、8番グリッドからスタートした角田裕毅はオープニングラップで悲劇に見舞われた。

ミストラル・ストレート中間地点のシケイン進入の際、角田裕毅はイン側に入って挙動を乱したオコンに接触されスピン。最後尾にまで後退した。

レースを続行したものの、車体左側のボディーワークは大きく破損。周回を経る毎にダメージが悪化していったため、チームは19周目にリタイヤさせることを決断した。

オコンとの接触によるダメージについて、レースを終えた角田裕毅は「早々にかなり大きなダメージを受けてしまい、周回を重ねるごとに悪化していく状況でした」と説明した。

「オンボード映像を確認したところ、僕は間違いなく十分なスペースを残していましたが、彼がコントロールを失ったために接触してしまいました」

一件についてヴィタントニオ・リウッツィを含む4名からなるスチュワードは映像証拠を確認の上、「主な責任」はオコンにあるとの判断を下した。

スチュワードは「オコンはターン8の入口で角田をオーバーテイクしようとした際、クルマのリアを失い衝突した。角田は十分なスペースを残していた」として、オコンに5秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科す裁定を下した。過去12ヶ月間の累積は6点に達した。

角田裕毅がリタイヤを余儀なくされた一方、事故の責任を問われたオコンはレースを完走し、本来であれば角田裕毅が立っていた可能性がある8位入賞を飾った。角田裕毅は次のように述べ、スチュワードの裁定に不満を示した。

「僕らがレースを失った一方、向こうはノーダメージで走り続けて挙句の果てにポイントまで獲得しているわけで、ペナルティが5秒というのは軽すぎると思います」

「こういう事がレースで起きるのはやむを得ないことではありますが、特に予選が好調だっただけに残念でしかたありません」

「それにチームにとっても、ファクトリーの皆にとっても、仕事の成果に見合う結果にならなかった事は残念です」

なお昨年までFIAレースディレクターを務めていたマイケル・マシはかつて、インシデントの「結果」はペナルティ裁定の判断材料であってはならないとするのがスチュワードの長年の通例だと説明している。

アルファタウリはフランスでの週末に、待望のアップグレードを投入した。エンジンカバーとコークボトル部分の形状は刷新され、ディフューザーとフロアエッジ、フェンスも変更された。AT03は大幅な進化を遂げた。

ただ、レースでは僚友ピエール・ガスリーも12位に終わり、アルファタウリは1点もポイントを持ち帰る事ができなかった。

アップグレードの成果を結果に繋げる事ができなかった事について角田裕毅は失望を認めつつも「個人的には、今週末は出来る限りのことをしたと思っています」と続けた。

「予選は良かったにしろ、最終的にポイントが穫れるのはレースですので、結果としては不運でした」

「8位以内は可能だったかもしれませんが、それはそれとして、次のハンガリーではもっと強く、もっと良くなって戻ってきたいと思います。クルマが良いので、その点は楽観視しています」


7月24日(日)の2022年F1フランスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季7勝目を挙げ、2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルが続く結果となった。

ハンガロリンクを舞台とする2022年シーズンの前半最終戦、ハンガリーGPは7月29日のフリー走行1で幕を開ける。

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