無得点アルファロメオ:SCに翻弄されたボッタス「無駄に汗だく」周冠宇は跳馬PUトラブルに涙
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アルファロメオF1チームは7月24日に開催されたF1フランスGPの決勝で周冠宇がパワーユニットのトラブルに見舞われリタイヤ、バルテリ・ボッタスは序盤のセーフティーカー(SC)に翻弄され14位と、ノーポイントに終わった。
周冠宇はセーフティーカー解除後の21周目、ターン11のアウト側から仕掛けてきたミック・シューマッハ(ハース)と接触。シューマッハは360度スピンを喫し、周冠宇はフロントウイングを破損した。スチュワードは周冠宇に5秒ペナルティを科した。
そしてレース終盤にはパワーユニットのトラブルに見舞われコース上に停車。バーチャル・セーフティーカー(VSC)の引き金を作った。
ハードタイヤでスタートしたボッタスにとっては不運なレースとなった。序盤のSCはミディアムに履き替えるにはあまりに時期尚早で、再度ハードを装着するハメに。結局、2ストップを強いられポジションを落として入賞圏外14位に終わった。
チーム代表のフレデリック・バスールは「結局、1台はポイント圏外、もう1台はパワーユニットの問題でリタイアと、期待外れの結果に終わった」と肩を落とした。
アルファロメオ:F1フランスGP決勝
バルデリ・ボッタス決勝: 14位
本当に長いレースだった。無駄に汗だくになってしまった感じだよ。もちろん、どんなレースであれ学ぶ事はある。それが今週末の教訓さ。
スタートで大きく順位を落とした事が響いた。ミディアムでのスティントはかなり良かったけど、レースペースに関しては期待していたほどじゃなかった。
次のブダペストで予定しているアップデートが後押ししてくれる事を願うよ。チームも懸命に取り組んでくれている事だしね。
コンストラクターズ選手権で上位の連中と戦い続けるためには、もっとパフォーマンスを見出す必要があるけど、僕らならやれると自信を持ってる。
周冠宇決勝: 16位
残り10~15周という終盤にパワーユニットに問題が出てしまった。何とかしようと頑張ったけど、結局それで僕のレースは終わってしまった。これは技術的な問題だから次のブダペストに向けて調査し、再発防止に努めたい。
それはさておき、レースそのものも思うようには上手くいかず、終始、苦しい展開だった。
ターン11でミックと接触した件については、僕はイン側にいて、彼がアウト側から仕掛けてきたんだけど、ある地点で僕は行き場がなくなってしまったんだ。
おかげで僕のレースは台無しになってしまったわけで、お互いに判断が難しいところだと思う。とは言えレースでは時にこういう事も起こるし、気持ちを切り替えなきゃね。
今日は僕らにとって忘れ去るべき1日になってしまったけど、来週末はまたレースだから、競争力を取り戻して本来いるべき場所に戻れるよう取り組んでいきたい。
7月24日(日)の2022年F1フランスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季7勝目を挙げ、2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルが続く結果となった。
ハンガロリンクを舞台とする2022年シーズンの前半最終戦、ハンガリーGPは7月29日のフリー走行1で幕を開ける。