破産管財人の管理下に置かれたフォース・インディア、F1ハンガリーGPへの参戦継続を宣言
フォース・インディアF1チームは、2018年F1第12戦ハンガリーGP土曜以降のセッションに参加を続け、ハンガロリンクでのレース参戦を継続する事を明言した。7月27日の夜、コンストラクター5位につけている中堅の雄は、会社精算のために破産管財人の管理下に置かれた。
英シルバーストン近郊に本拠地を置くかつてスパイカーを呼ばれたチームは、シーズン開幕前から身売り話が囁かれており、何ヶ月もの間に渡って資金繰りに苦しんでいた。
情報筋によれば、フォース・インディアはパワーユニット一式を供給するダイムラー/メルセデスに対して900万ポンド(約13億円)、メキシコ資本のスポンサーマネーを持ち込んでいるドライバーのセルヒオ・ペレスに対して300万ポンド(約4億3600万円)の負債を抱えており、未払金が生じている。
債権者からの申し立てを受理したロンドン高等裁判所は27日、会社精算のためにFRP Advisory LLPを破産管財人として任命。チーム解体に向けての法的手続きが開始されたが、潜在的な買収先との交渉が継続される間は、チームの運営が許可される。
法的プロセス開始が決定したことで、破産管財人はフォース・インディアの財産をキャッシュに換価し、それによって得られた金銭を債権者への弁済に充てる事となる。その一方で、法的な倒産手続きに入った事で、買収を検討している第三者にとっては安価で新しいチームオーナーになる事が可能となる
ハンガロリンクでのハンガリーGPが終わると、F1サーカスは1ヶ月近くに渡るサマーブレイクへと突入する。コスト削減の観点からチーム運営は禁止となりファクトリーは閉鎖される事から、フォース・インディアとしてはこの間に新たな投資者との協議を成立させて財務状況を改善させたい考えだ。
初日セッションを10番手で終えたエステバン・オコンは「悪くない1日だった。ここを走るのは毎回本当に楽しい。ハンガロリンクは1年のハイライトの1つで、走る度に笑顔になってしまう。F1マシンで走るのは格別で、マシンがちゃんと機能してるとドライブするのが本当に楽しいんだ」とコメントしていた。