F1公式会見に出席したフォース・インディアのセルジオ・ペレスcopyright Force India

フォース・インディアの財務状況は危機的、とセルジオ・ペレス。ライバルチームへの移籍の可能性を示唆

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ハンガリーGPの舞台ハンガロリンクに姿を現したフォース・インディアのセルジオ・ペレスは、チームの財務状況は危機的であると語り、自身が来季も残留するかどうかは不透明だとの見解を示した。シルバーストーン近郊に本拠地を置くフォース・インディアは、今季11戦を終えてコンストラクター5位と安定的な速さを見せているものの、債務状況の悪化が度々紙面を賑わせている。

「現時点では状況は危機的だ。財務問題がチームを後退させた事は秘密ではない。F1は結果が全てであり、リザルトだけを見れば僕らはコンストラクターズで5位にいる。でもそこからは僕らが抱えている財務上の問題をイメージする事は出来ない。それはチームのポテンシャルを示しているに過ぎないからね」

ペレスの言う「危機的」がどの程度の深刻さを示しているのかは定かでないが、フォース・インディアの懐具合が健全でない事に疑いはない。

チーム創設者兼共同オーナーのビジェイ・マリアは、キングフィッシャー航空に対する10億ドル(日本円にして約1111億円)にも上る詐欺容疑に関してインド当局から指名手配を受けており、COOを務めるオトマー・サフナウアーは先月ロイター通信に対して、同チームは買収するには最適なチームだとの考えを示した。

フェラーリ、メルセデス、レッドブルといった強豪チームのシートに空きはなく、ペレスはフォース・インディア残留を目指したい考えだが、資金面の問題は来シーズンのマシン開発に大きな影響を与えるだけに、他の中堅チームへの移籍も視野に入れている。

「自分の将来のためにどの選択肢がベストなのかを見極める必要がある。どのチームなら自分の才能を発揮できるのかって事についてね」

資金面を除けばフォース・インディアには堅実な成績を残せるだけのリソースがあり、BWT、リッチエナジー、あるいはウィリアムズの正ドライバーを務めるランス・ストロールの父ローレンスの名が買収候補として浮上している。

メキシコのスポンサーから多額の援助を受けているペレスは、ハースF1チームのロマン・グロージャンのシートを狙っていると噂されており、残留か移籍のどちらのオプションが有望であるかを評価するために、フォース・インディアのファイナンス上の見通しを早期に理解する事を望んでいる。

なお、ペレスのチームメイトであるエステバン・オコンも今季限りでチームを離れる可能性があり、カルロス・サインツの動き次第ではルノー・スポールに移籍するのではとの噂がある。オコンはメルセデスの育成ドライバーであり、仮にオコンがチームを去る場合、メルセデスが資金不足のフォース・インディアへのエンジン供給を継続するかどうかは不透明だ。

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