ブリアトーレ、クラッシュゲート事件から13年を経てF1復帰を正式発表

フラビオ・ブリアトーレとクリスチャン・ホーナー、2009年F1中国GPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

1990年代から2000年代にかけてF1コミュニティで最も強い影響力を持ち、また大きな成功を収めたチーム代表の一人であるフラビオ・ブリアトーレが2008年末以来、13年という時を経てF1に復帰する。

71歳のイタリア人実業家は昨秋、F1のステファノ・ドメニカリCEOとのツーショット写真をSNSに投稿してF1復帰を示唆していたが、2022年シーズンの開幕を前に、アンバサダーという立場でF1にカムバックした事を正式発表した。

今もなおフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の良き理解者である元ルノーF1チーム代表は3月9日(水)、「F1のアンバサダーを務める事になった。本当に嬉しく思う」と語った。

「今朝、FOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)から声明が発表された。それは次のようなものだった」

「この素晴らしいスポーツを成長させ続けるために、フラビオ・ブリアトーレは長年に渡ってF1に従事してきた経験を活かし、既存のプロモーターやパートナー候補との関係構築並びに商業エンターテインメントの共同開発に取り組んでいく事になる」

ブリアトーレは「私の職業人生の重要な部分を占めてきた愛すべきF1の発展を支えていける事を嬉しく、また光栄に思う」と付け加えた。

ブリアトーレはベネトン時代の1994年と95年にミハエル・シューマッハをチャンピオンに押し上げ、2005年と06年にはアロンソと共にダブルタイトルを獲得するなど敏腕を奮り、輝かしいF1キャリアを過ごしてきた。

だが、2008年のシンガポールGPでネルソン・ピケJr.に対し故意にクラッシュするよう指示した事でチームを追われた。所謂、F1史に悪名高いクラッシュゲートだ。

国際自動車連盟(FIA)は2012年末までF1に関与する事を禁止する処分を下し、ブリアトーレはこのスポーツから去っていった。

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了