遂に決着!マクラーレン、CRB審議を経て2023年オスカー・ピアストリ起用を正式発表

アルピーヌF1チームのリザーブドライバーを務めるオスカー・ピアストリ、2022年Courtesy Of Alpine Racing

マクラーレンF1チームはF1第14戦オランダGPの初日フリー走行2を前にした9月2日(金)、ランド・ノリスの2023年のチームメイトとしてオスカー・ピアストリを起用する事を発表した。契約は複数年。

史上初となるFIA-F2選手権を含むジュニアシリーズ3連覇を果たし、若手筆頭評価を受ける21歳のオーストラリア人ドライバーは8月初め、2023年に自身をフェルナンド・アロンソの後任とすると発表したアルピーヌのプレスリリースを否定した。

両者は2年半前の2020年に旧ルノー・スポール・アカデミー契約を締結。以降ピアストリは英国エンストンのチームから支援を受けキャリアを歩んできたが、2023年の契約があるとするアルピーヌの主張とは裏腹に、マクラーレンがダニエル・リカルドの後任としてピアストリとサインしたとの憶測が飛び交った。

マクラーレンとアルピーヌ。いずれの契約が有効なのか。一件はFIAの独立機関、契約承認委員会(CRB)に委ねられ、前戦ベルギーGPの翌8月29日(月)に審議が開始された。

弁護士グループによる最終結論は3日以内の提出が義務付けられているため、遅くともザントフォールトでのグランプリ開幕前に何らかの発表が行われるものと見られていたが、初日フリー走行を経てマクラーレンはピアストリの起用を発表した。

ピアストリは起用発表に際して「マクラーレンのような名門チームでF1デビューできる事になって本当に興奮している。与えられたチャンスに心から感謝したい」と語った。

「このチームには若い才能にチャンスを与える長い伝統がある。ランド(ノリス)と共にチームを上位に押し上げるべく、懸命に働くことを楽しみにしている」

ピアストリについてザク・ブラウンCEOは「フィーダーシリーズから生まれた新進気鋭の才能」であるとして、2023年のチーム加入を「喜ばしく思う」との談話を発表した。

「2年連続でルーキーとしてF3とF2の両方を制した事はまさに偉業で、シングルシーターにおける彼の才能を証明するものだ」

「我々が持つランドとオスカーというF1ラインナップは大きな可能性を秘めている」

F1オランダGP特集

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