FIAによるシンガポールGPでのインシデント評価報告書

FIA発表「シンガポールGPでの多重クラッシュの件は不問」ライコネン、ベッテル、フェルスタッペンお咎めなし

  • Published: Updated:

FIA国際自動車連盟は、9月17日(日)に開催されたF1シンガポールGPでの多重クラッシュについて調査を行い、この件を不問とする事を発表した。決勝でのオープニングラップで、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、マックス・フェルスタッペンの3名が絡む事故が発生、結果的にフェルナンド・アロンソを巻き込む多重クラッシュが発生した。

【動画】F1シンガポールGP 1周目のまさかの多重クラッシュ

レーススチュワードは、映像及び、ベッテル、ライコネン、フェルスタッペン及び関係するチーム代表者からの聞き取り調査を行った結果、責を負うべきドライバーはいないと結論付けた。これによって、今回の事故についてはこれ以上の追求は行われない事が決定した。4名のスチュワードは、本件を以下のように評した。

「ライコネンは良いスタートを切り左サイドからフェルスタッペンのオーバーテイクを試みた。この時点でベッテルは幾らか失速しており、コース左側へと動いた。ライコネンとフェルスタッペンが接触した結果、ベッテルとアロンソが連鎖的に事故に巻き込まれた。このインシデントの結果、3名は即座にリタイヤし、アロンソは何周か後にリタイヤした。スチュワードは本件に関して責を負うべきドライバーはいないと考える。よって本件はこれ以上の審査を行わない」

スーパーライセンス罰則及び、次戦でのグリッド降格などのペナルティが科せられる可能性もあったものの、スチュワードは誰にも罰則を科さない事を決めた。横並びの中央に位置していたフェルスタッペンは、事故の責任はベッテルにあると非難している

F1シンガポールGP特集