4月10日(日)にポルトガルで開催された2022年FIAヨーロッパカート選手権の優勝セレモニーでナチス式敬礼に酷似したジェスチャーを見せたアルテム・セヴェリウキン
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FIA、カートドライバーの「容認できない行為」を問題視…ナチス式敬礼に酷似

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国際自動車連盟(FIA)はロシア出身のカートドライバー、アルテム・セヴェリウキンの「容認できない行為」について調査を開始した。表彰台セレモニーでナチス式敬礼に酷似したジェスチャーをした事が問題視された。

ウクライナ侵攻を経て、イタリア国籍のライセンスを取得した15歳のセヴェリウキンは、4月10日(日)にポルトガルで開催された2022年FIAヨーロッパカート選手権の開幕戦で勝利を収め、イタリア国歌、マメーリの賛歌が流れる表彰台の上で胸を2回叩いた後、掌を下に向けた状態で腕を斜め上に突き出した。

所属先のスウェーデンのチーム、ワード・レーシングは一件を受け「パイロットの行為を深く恥じており、可能な限り強い言葉で非難する」として、セヴェリウキンとの契約を解除する方針を示した。

一方のセヴェリウキンは問題視されたジェスチャーについて「僕はイタリアのライセンスでレースをして、イタリアの国旗の下でレースに勝った。表彰台の下にいた人たちが僕に、イタリアではこういう場合、心臓のあたりを叩いて感謝を表す習慣があることを教えてくれた。僕はその仕草をしたかっただけだ」と釈明した。

ただその一方で「自分が悪いことをしたという事も、愚かだという事も、そして罰せられる覚悟はもできている」とした。

そして「ナチズムやファシズムを支持したり、観客、ドライバー、ファン、チーム、そして視聴者を侮辱する意図はなかった事を理解して欲しい。どうか許してください」と謝罪した。

FIAはセヴェリウキンの行為を深刻な問題として受け止め、直ちに調査を開始したと発表した。