フェラーリ、F1ベルギーを前に人事異動…アルファタウリ移籍のメキースに別れ
スクーデリア・フェラーリは今週末のF1第13戦ベルギーGPを前に、レーシング・ディレクターのローラン・メキースがスパでの週末に参加する事なくチームを去ると発表し、これまでの「多大な貢献」に感謝の意を表した。
ベルギーGP以降、ピットウォールにおけるメキースの職務の一部、つまり国際自動車連盟(FIA)との連絡や競技面に関する仕事は、新たにスポーティング・ディレクターに就任したディエゴ・イオベールノが担う。
過去23年に渡ってマラネロでキャリアを歩んできたイオベールノは今後、コース・エンジニアリング責任者のマッテオ・トッニナーリ、レースストラテジストのラヴィン・ジェインと共にピットウォールに座る事になる。
メキースはフランツ・トストの後任として角田裕毅とダニエル・リカルド擁するアルファタウリに移籍する事が発表されていた。ただ、契約解除の時期や条件を巡って跳ね馬との間で交渉が必要な状況だった。
45歳のフランス人エンジニア、メキースにとってアルファタウリはF1キャリア初期を過ごした古巣だ。
アロウズでF1キャリアをスタートさせたメキースは、翌2002年にレースエンジニアとしてミナルディに移籍。2006年のトロ・ロッソ改称と同時にチーフエンジニアに抜擢され、その後は車体パフォーマンス部門の責任者を務めた。
12年に渡ってファエンツァのチームで過ごした後、セーフティー・ディレクターとして2014年に国際自動車連盟(FIA)に加わり、2017年にF1副レースディレクターに就任。その翌年にスクーデリアに移籍し、4シーズン半をマラネロで過ごした。