フェラーリとルノーを従えて前を走るレーシングポイントRP20、2020年F1イギリスGPcopyright Racing Point

フェラーリF1、レーシングポイント「RP20」の合法性巡るルノーの抗議を支持

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スクーデリア・フェラーリは、レーシング・ポイントF1チームの2020年型マシン「RP20」の合法性を巡るルノーの抗議を支持する立場にまわった。グリッドに並ぶチームとしては、ルノー、フェラーリ、マクラーレンの3チームがレーシングポイントの手法に反対の立場を示した事になる。

RaceFansによるとマラネロの広報担当者は、レーシングポイント自身が2019年のチャンピオンマシンであるメルセデス「W10」をモデルとしている事を認めているにも関わらず、それを独自設計だと主張する事は矛盾ではないかとの考えを伝えたという。

8月5日(水)に行われる第2戦シュタイヤーマルクGP、第3戦ハンガリーGP、そして第4戦イギリスで行われた抗議についての公聴会を前に、フェラーリはF1及び国際自動車連盟(FIA)に対して、他車のコピーがどこまで「自社設計」と見なされるのかを明確にするよう要求した。

レーシングポイントは、メルセデス「W10」を”リバースエンジニアリング”することによって「RP20」を作り出した。F1では、写真からリバースエンジニアリングを行う事は日常茶飯事だとされ、こうした手法は多かれ少なかれ全てのチームに当てはまる。

これに対してルノーは「RP20」のブレーキダクトに焦点を絞り、F1スポーティング・レギュレーション違反だと訴えている。

F1競技規約の付録6第1条は「競技参加者はフォーミュラ1において、その車両に使用される”リステッド・パーツ”に関し、当該コンストラクターの設計による”リステッド・パーツ”のみを使用すること」と定めている。”リステッド・パーツ”とは、コンストラクターが独自に製造しなければならない部品の一覧の事だ。

2020年のレギュレーション改定によって、”リステッド・パーツ”には新しくブレーキダクトが含まれる事となった。主だった”リステッド・パーツ”には、サバイバルセルやフロントインパクト構造、ロール構造やボディーワークなどがある。

なおレーシングポイントは、実に24%もの従業員がエアロダイナミストである事に触れ、ブレーキダクトだけで886種類もの独自デザインを作り出したと明かし、「コピーやら盗作だと言うのは言いすぎだ」と主張している。

レーシングポイント「RP20」の存在を快く思っていないチームはフェラーリとルノーだけではない。

マクラーレンのザク・ブラウンCEOは「違法か否かはFIAが決定する事だ」としながらも、レーシングポイントの行為は「F1をF1足らしめる精神に反する」「それは絶対にあってはならないことだと思う」と語り、シルバーストーン本拠のチームの手法に反対の立場を示している。

ブラウンCEOは個別具体的な名前を出さなかったが「我々の大多数はそれがF1のあるべき姿ではないと考えている。よって、これを体現するレギュレーションを書く必要がある」とも述べ、他にも”ピンクメルセデス”を疎ましく考えるチームが存在している事を示唆した。

伝えられるところでは、マクラーレンとフェラーリは署名間近とも噂されている来シーズン以降の商業契約へのサインを盾に、FIAとF1に圧力を掛けているようだ。