車から降りるフェルナンド・アロンソ、フランス・パリのヴィリー=シャティヨンにあるルノーF1のパワーユニット開発拠点にて
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フェルナンド・アロンソ、来季復帰に先駆け2020年内にルノーF1マシンでテスト

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ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、2021年シーズンのF1世界選手権への復帰に向けて、年内中にフェルナンド・アロンソをF1マシンに乗せる方法を検討している事を明らかにした。

2度のF1ワールドチャンピオンは今週、英国エンストンと仏ヴィリー=シャティヨンのファクトリーを訪れ、復帰に向けてシミュレーター作業やシート合わせに取り組むなど、ルノーとの仕事を開始した。

ミーティングに臨むフェルナンド・アロンソ、フランス・パリのヴィリー=シャティヨンにあるルノーF1のパワーユニット開発拠点にて
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アビテブール代表は、アロンソが復帰に向けて事前にテストを行う事を望んでいる事を明かし、レギュレーションで許可されているフィルミングデーや型落ちマシンを使ってのテストの他、最終アブダビGP後に行われるポストシーズンテストでの起用など、アロンソをF1マシンに乗せるためにあらゆる方法を検討していると説明した。

アビテブール代表は”彼はいつテストを行うのか?”と問われると「1つ言えることは、彼がステアリングを握りたいと思っている事が確かだという事であり、だからこそ我々はそのための方法を検討している」と語った。

「確かにスポーティング・レギュレーションの制約があるが、我々はまだフィルミングデーを消化していないし、規約の範囲内で出来る幾つかのチャンスがあるから、目下プログラムを作っている段階だ。それに既に言及しているが、シーズン後のテストもある」

「2年前の旧車でプログラムを行う事もできる。これならあまり場所を限定される事もないし、おそらく彼はこの方法でも少しテストを行うだろう。今はまだ、正確な日時と場所は言えないが」

アビテブール代表は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関わる各種渡航制限のためにヴィリーに留まっていたため、アロンソのシミュレーター作業に立ち会う事はなかったが、2年連続でルノーと共に世界タイトルを手にしたスペイン人ドライバーは、アップグレードされ、11年前とは大きく様変わりしたチームの最新設備に好意を持ったようだと明かした。

ただし、シミュレーターに対してアロンソがどのようなフィードバックを返したのかを問われると「ここ数年は投資が十分ではない分野であるため、シミュレータは必ずしも我々のチームの強みではなく特にコメントしたいとは思わないが、向上させるために努力している」と語るに留めた。