カタロニア・サーキットのピットレーンに止まるレッドブル・ホンダRB15、F1バルセロナテストにて
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動画配信サービス「F1 TV PRO」、バルセロナテスト全日をライブ配信

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2月19日に開幕を迎えるプレシーズンテストについて、F1はこれを史上初めて”F1公式イベント”として執り行う事ならびに、その模様を「F1 TV Pro」でライブ配信すると発表した。舞台となるのはスペインのカタロニア・サーキット。2月19日から21日までの3日間と、2月26日から28日までの3日間の2回に分けて行われる。

今季のテストには2020年のFIA-F1世界選手権にエントリーする10チーム全てが参加し、各々がレギュラードライバーを引き連れて各1台ずつマシンを持ち込む。昨年までとは異なりファンを対象とした”F1公式イベント”として行われる事を受け、クラッシュやテクニカルトラブルのためにマシンを修理する場合を除いて、ガレージ前にバニティ・スクリーン(目隠し用の衝立)を置くことが禁じられる。

F1は今回、自前の有料動画配信サービス「F1 TV Pro」をプラットフォームとして、テスト全日の現地午前9時から午後1時および、午後2時から午後6時に渡ってテストセッションの模様を放送する。更に、テスト終了後の午後6時から7時までは、一日を総括する特別番組が配信される。これはSky UKとの共同企画によるもので、セッション終了後のパドックから配信される。このコンテンツは、英国およびイタリアの「SKY F1」でも生中継される。

また、テスト期間中は毎日「テクニカル・トーク」と呼ばれるプログラムが配信され、F1のデジタル・プレゼンターを務めるウィル・バクストンが、ゲストとともに最新の技術開発についての議論を交わしながらチームのパフォーマンスを分析する。

更に21日と28日の各テストの最終日には「パドック・パス」と題されたコンテンツが配信される。ここでは、ドライバーやエンジニアのインタビューの他、元F1ドライバーやジャーナリストらの洞察や分析などが取り上げられ、忙しい人向けのダイジェスト版が22日と29日に配信される。

テスト最終6日目、28日のセッション終了後には、F1出走通算35戦を誇る英国出身の元F1ドライバーにして、引退後はコラムニストとして活躍するジョリオン・パーマーが、テスト結果から今シーズンの行方を占う番組が配信される。また、今年始めて実施されるドライバーやチーム代表らを招いて行われる計6回の昼休みインタビューもまた、F1 TVにて録画配信される。

F1はバルセロナテストを前に、「F1 TV PRO」の対象国を従来よりも11カ国増やして合計77カ国としたが、残念ながら日本はそれに含まれていない。2020年シーズンのF1中継を行うフジテレビNEXT及びDAZNも放送の予定はないため、日本のファンがバルセロナテストを視聴する方法はない。提供されるのは以下の国々。

アンゴラ、アルゼンチン、アンギラ、アンティグアバーブーダ、アルバ、オーストリア、アゼルバイジャン、バハマ、バルバドス、ベルギー、ボスニア、ボツワナ、英領バージン諸島、ブルガリア、カリブ海オランダ、ケイマン諸島、チリ、コロンビア、コスタリカ、クロアチア、キュラソー、キプロス、デンマーク、ドミニカ、ドミニカ共和国、エクアドル、フランス、ガーナ、ドイツ、グレナダ、グアドループ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、ハンガリー、ジャマイカ、ケニア、ルクセンブルク、マルタ、マルティニーク、メキシコ、モナコ、モントセラト、モザンビーク、ナミビア、オランダ、ニカラグア、ナイジェリア、ノルウェー、パラグアイ、ペルー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、セントバルテルミー、セントクリストファーネイビス、セントルシア、セントマーチン、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、セルビア、シントマールテン、スロベニア、南アフリカ、南チロル、スウェーデン、スイス、トリニダード・トバゴ、トルコ、トルコ・カイコス諸島、ウガンダ、ウクライナ、米国領バージン諸島、ウルグアイ、米国、ベネズエラ、ザンビア、ジンバブエ。