セーフティーカー・ボードとイエローフラッグ、2018年6月24日F1フランスGPにて
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F1、二重黄旗時にラップタイムを自動抹消するシステムを試験導入

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国際自動車連盟(FIA)はサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される次戦アメリカGPで、ダブルイエローフラッグが振られた際に自動的にラップタイムを抹消するシステムを試験導入するようだ。

英Autosportは、今週予定されているスポーツ諮問委員会での議論を経て、アメリカGPのフリー走行でこのシステムをテストする可能性がある事をFIAレースディレクターを務めるマイケル・マシが認めたと伝えた。

今季のルールは、練習走行や予選でダブルイエローフラッグが出された場合、当該ラップを完全に放棄しなければならないと定めている。従来は速度を落として停車する準備をせよ、との警告のみであった。

同様のシステムはロードレース世界選手権(MotoGP)でも採用されている。これはダブルイエローの提示と同時に自動的にラップタイムが削除されるもので、この間にクラッシュしたライダーにはペナルティが科せられる。

トルコGPではフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がダブルイエロー無視の疑いでスチュワードの聴取を受けた。Q1の最初のアタックの際にダブルイエローが振られたものの、変わらぬペースでラップをフィニッシュしたためだった。

通常であれば5グリッド降格ペナルティに相当する違反だが、路面の改善がラップタイムの大幅ダウンを妨げたと見なされた事などから、アロンソは罰則裁定を逃れて予選5番手を維持する事となった。

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