F1関連番組に出演するダニール・クビアトとダニエル・リカルドcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

興味津々!今年はF1テレビ放送が大きく変わる?マクラーレンCEO「全く新しい視聴体験」

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今年は、F1テレビ放送の新時代の幕開けとなるかもしれない。マクラーレンCEOのザク・ブラウンによれば、2018年シーズンのF1視聴体験は、従来のものと比べて全く新しいものになるという。

リバティ・メディア体制初年度となった2017年は、F1テレビ番組の累積総視聴者数が14億人に達し、2016年比6.2%の増加を達成した。昨年12月、F1グループの商業面を統括するショーン・ブラッチズはF1チームとのプライベート・ミーティングを実施、その中で2018年シーズンのテレビ放送のアイデアを披露した。

この会議の詳細については公表されていないものの、ブラウンによれば、テレビ画面やディスプレイ上のグラフィック・デザインは大きく変更され、スマホアプリも改善されるという。また、放送のあり方自体も見直される。単純にレースそのものの事実を提示するのではなく、「物語」として伝えることで、視聴者がより印象的な体験を得られるようにしていくのだという。

ブラウンはブログ”JA ON F1″で「2018年の大きな変化はメディアだと思う」と語った。「かつてない手法によってF1が放送されるだろうね。これによって若い世代の視聴者が増え、結果としてより多くのオーディエンスを獲得できると思う」

デジタル領域の活用をテーマに掲げるリバティ・メディアF1は、昨年映像面での様々な試みを実施した。各セクターを細分化しラップタイム動向をより細かく示したり、マシンに可動式カメラを設置し走行中のマシン周辺状況を映像化する等、トライ・アンド・エラーを繰り返した。今年のF1マシンには、360度カメラが搭載される見込みだ。

F1グループ最高経営責任者のチェイス・キャリーは、F1の人気回復を達成すべく、フォックス・スポーツの元社長デビッド・ヒルを雇い入れた。ヒルは、1989年に英スカイ・テレビジョン立ち上げに参画、93年から2000年までメディア王ルパート・マードックのフォックス・スポーツ・ネットワークの社長を務めた人物として知られる。

日本におけるF1テレビ放送の状況は芳しいとは言えない状況にある。地上波及びBSでの無料放送は2015年を以て終了しており、現在はフジテレビのCS放送とDAZNによるインターネット配信の有料サービスのみ。F1視聴人口の減少と比例して、グランプリ来場者数も減少の一途を辿っている。日本はF1テレビ視聴者数の世界上位20カ国に含まれておらず、蚊帳の外に置かれている。

ブラウンが予想するメディア大変革が、日本のF1人気回復に貢献することを願って止まないが、有料放送ではない形でのF1映像の広範なアプローチなくしては、それを望むのは難しいだろう。