F1マイアミGPスプリント:タイヤ戦略考と天気、ペナ反映後のスターティング・グリッド
日本時間5月4日(土)25時にスタートを迎える2024年シーズンのF1第6戦マイアミGPスプリントのスターティング・グリッドが発表された。スプリント予選結果からの変動および、予想されるスタートタイヤ戦略、天気を見ていこう。
変動したスターティンググリッド
スプリント予選中にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の走行を妨害したとして、バルテリ・ボッタス(ザウバー)に3グリッド降格ペナルティが科され、予選最下位に終わったアレックス・アルボン(ウィリアムズ)がセットアップ変更に伴うピットレーン・スタートを選んだため、フィールド下位の並びが変動した。
ポールポジションに着くのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。最前列2番グリッドにはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ。
クルマのポテンシャルを発揮できずSQ2敗退に終わった角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、ケビン・マグヌッセン(ハース)と共に7列目15番グリッドに並ぶ。
以下は暫定のスターティンググリッド。スプリント直前に発表される正式版との差異が発生した場合は更新される。予選順位との変動値を合わせて記す。
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1(-) |
2 | C.ルクレール | フェラーリ | 2(-) |
3 | S.ペレス | レッドブル | 3(-) |
4 | D.リカルド | RB ホンダRBPT | 4(-) |
5 | C.サインツ | フェラーリ | 5(-) |
6 | O.ピアストリ | マクラーレン | 6(-) |
7 | L.ストロール | アストンマーチン | 7(-) |
8 | F.アロンソ | アストンマーチン | 8(-) |
9 | L.ノリス | マクラーレン | 9(-) |
10 | N.ヒュルケンベルグ | ハース | 10(-) |
11 | G.ラッセル | メルセデス | 11(-) |
12 | L.ハミルトン | メルセデス | 12(-) |
13 | E.オコン | アルピーヌ | 13(-) |
14 | K.マグヌッセン | ハース | 14(-) |
15 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 15(-) |
16 | P.ガスリー | アルピーヌ | 16(-) |
17 | 周冠宇 | ザウバー | 17(-) |
18 | L.サージャント | ウィリアムズ | 19(+1) |
19 | A.アルボン | ウィリアムズ | 20(+1) |
20 | V.ボッタス | ザウバー | 18(-2) |
スプリントはDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。
想定されるスタートタイヤ戦略と天気
イベント初日のマイアミは路面温度が55℃を超える恐ろしく暑いコンディションとなり、ドライバーにとってもマシンにとっても、そしてタイヤにとっても厳しい1日となった。予想通り、コース外に飛び出るマシンが目立ち、サーマル・デグラデーションがドライバーを苦しめた。
SQ2終盤からSQ3以降、目に見えて路面が遅くなった点が不可解だが、それでもピレリは19周で行われるスプリントで最適なコンパウンドはミディアム(C3)だと考えている。
ピレリのチーフエンジニアを務めるシモーネ・ベッラは、グリッドの大部分はミディアムをスタートタイヤに選ぶだろうとの考えを示した。
ただし、起死回生の一手なくしてポイント獲得が望めない中団前方組の中にはグリップの優位性を求めて、大荒れの展開なくして入賞の望みが皆無な最後方組の中には予選と決勝に向けてのセットアップ変更に役立つデータを収集すべく、ソフトを選択する者もあるかもしれない。
ベッラは「後方からスタートする人たちは、日曜日のレース序盤での使用も視野に入れながら、特にそのパフォーマンスをチェックするためにソフトタイヤを試すかもしれない」と語った。
土曜のマイアミは依然として時折、突風が吹くおそれがあるものの概ね晴れの予報で、スプリントおよび予選ではドライ・コンディションが予想される。