F1日本GP:シューマッハ、セッション終了後のクラッシュでFP2を欠場…シート喪失の噂の中
FP1のチェッカーフラッグ後に大クラッシュを喫した事で、ミック・シューマッハ(ハース)は続くF1日本GPの2回目のフリー走行を欠場する事になった。
シューマッハは時計の針が終了時刻を告げた後、ダンロップコーナーの出口で足を滑らせバリアに激突。フロントサスペンションを破損するなど、VF-22は大きなダメージを負った。アクアプレーニング現象があったと訴えた。
事故の影響でモノコック交換が必要になったとして、ハースはシューマッハが90分間のセッションに延長されたFP2を欠場する事を明らかにした。
シューマッハがマシンをクラッシュさせてシャシー交換を行うのはモナコに続いて今季2回目。怪我がなかったのは幸いだが、シート喪失が取り沙汰される中での不必要な事故は、今後のキャリアに響きかねない。
ギアボックスとシャシーの両方を失い、多額の追加支出を余儀なくされたモナコでのクラッシュ後にチーム代表のギュンター・シュタイナーは、公然とフラストレーションを並べ立てていた。
ハースは2023年に向けてシューマッハを残留させるか、ニコ・ヒュルケンベルグと新たに契約するかのいずれかの選択を下すものと見られている。
現在、アストンマーチンのリザーブドライバーを務めているヒュルケンベルグが最後にF1にフル参戦したのは3年前の2019年だが、元よりハースはコストパフォーマンスに優れるベテランドライバーを好む傾向が見て取れるチームで、有力候補と見られている。
シューマッハのクラッシュについてSky Sportsで解説を務めるジェンソン・バトンは「ニコはレースをしていないからクラッシュする事はできないが、ミックはクラッシュできる。すべてはミック次第だ」と指摘した。