優勝し拳を突き上げるセバスチャン・ベッテル
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《動画》2017年F1前半戦の”ベストシーン”、貴方のお気に入りの名場面は何?

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第11戦ハンガリーGPを以て17年シーズンの半分が終了した。時の流れは早いもので、残りは後9戦を残すのみだ。貴方のF1前半戦のお気に入りの場面は何だろう?

事前予想を覆しセバスチャン・ベッテルが28戦ぶりとなる優勝をフェラーリに授けた開幕オーストラリア、インディ500に挑戦するフェルナンド・アロンソに代わってジェンソン・バトンが復帰したモナコGP、この半年間には多くのドラマと名場面があった。

インシーズンテストを終えて、F1公式は”The 2017 F1 Season So Far: A Thrill A Minute”と題された2017年前半戦を総括するハイライト動画を公開した。

17年上半期の名場面

1分53秒に凝縮された動画の中から、幾つかの場面をピックアップして振り返ってみたい。

アロンソからのサプライズ無線

ピットレーンからモナコGPをスタートするアロンソにバトンから電話がかかってきた

アロンソがインディ500決勝を迎えた5月28日(日)、代役としてF1モナコGPに出場したバトンは、エンジン交換によるグリッド降格が科され、ピットレーンからスタートの時を待っていた。

レースを前に集中力を高めていたバトンの無線に語りかけたのは、同じくレースの開始を待つアロンソだった。「僕のマシン壊さずに持ち帰ってくれよ」とバトンにエール?を贈ったアロンソに対してバトンは「じゃあ、オシッコして返すよ」とやり返した。

大迫力のスリーワイド

開幕戦オーストラリアで3ワイドの白熱バトル

開幕戦オーストラリアでは、エンジンをゼロベースで再開発したホンダが大苦戦、MCL32を駆るアロンソにルノーとフォース・インディアの2台が同時にオーバーテイクを仕掛けた。アルバート・パーク・サーキットのホームストレートには、インディ500を思わせるF1では珍しいスリーワイドのバトルが展開された。

珍景クラッシュ、これって正面衝突?

オーストラリアで正面衝突?ザウバーのエリクソンとハースのマグヌッセンがクラッシュ

同じくオーストラリアGP、シーズン最初のレースの最初の1周目にザウバーのマーカス・エリクソンとハースのケビン・マグヌッセンがクラッシュ。両者はまるで正面衝突したかの様に向き合った。

女性のみならず、子供にも人気のライコネン

F1スペインGPの1周目にフェルスタッペンに当てられ左フロントを破損したライコネン
ライコネンのリタイヤに涙するトーマス・ダネル君

第5戦スペインGPのオープニングラップ、マックス・フェルスタッペンに追突されたキミ・ライコネンは左フロントを大破し、1周も終えることなくリタイヤを強いられた。これをグランドスタンドで見ていたライコネンファンのトーマス・ダネル君は号泣、機転を利かせたフェラーリのスタッフはダネル君をガレージに招待した。

待っていたのは早々にマシンを降りたライコネン、この一件はスポーツ分野で活躍した選手及び団体を称える”ローレウス世界スポーツ賞”にノミネートされた。女性ファンの多いライコネンは、幼い子供をも虜にしていた。

モナコGPでウェーレインに突っ込んだバトン

アロンソのわがまま?のためにF1復帰を強いられたバトンは、最後尾からモンテカルロ市街地コースをスタートし速さを示していた。事件が起こったのは57周目、前走するパスカル・ウェーレインのイン側に飛び込んだ際にクラッシュ、あおりを食らったウェーレインのマシンは、ポルティエ脇のウォールに起立した。これもまたかなりの珍景であったと言えよう。

SC中のアゼルバイジャンでハミルトンに衝突したベッテル

ヨーロッパGP改めアゼルバイジャンGPとして開催されたバクー市街地コースでのレース、2番手を走行していたセバスチャン・ベッテルはセーフティーカー先導中にルイス・ハミルトンのマシン後部に正面から突っ込んだ。F1ワールドチャンピオンらしからぬ振る舞いに各方面から批判が続出、ベッテルは若手ドライバー教育の役務を約束し追加ペナルティを逃れた。

動画ではこの他にも多くの思い出深いレースシーンが収録されている。貴方はどのグランプリで起こった出来事か言い当てる事ができるだろうか?

優勝し拳を突き上げるセバスチャン・ベッテル
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17年前半のチャンピオンシップ争いは、ハミルトンとベッテルが4勝で並び、メルセデス移籍初年度のバルテリ・ボッタスが2勝、ダニエル・リカルドが1勝と、4人のウィナーが誕生している。