F1とFIA、エクストリームHが水素技術のワーキンググループを結成
F1と国際自動車連盟(FIA)、そしてエクストリームHは2023年12月7日(木)、モータースポーツだけでなく、より広範なモビリティ全体を念頭に置いた水素技術の開発および潜在的な応用の評価を目的としたワーキンググループの設立を発表した。
F1の最高技術責任者を務めるパット・シモンズ、FIAのシングルシーター・ディレクターを務めるニコラス・トンバジス、そしてエクストリームHへの移行を主導するエクストリームEのテクニカル・ディレクターであるマーク・グレインがグループの代表を務める。
グループは今後、燃料電池やバッテリーシステム、レース会場のインフラ、輸送、充電、貯蔵、管理方法など、エクストリームHのモニタリングを通してモータースポーツやモビリティ全体で水素技術をどのように活用できるかを評価していく。
エクストリームHは世界初のオフロード水素動力モーターレース選手権として2025年の初開催を計画している。今年末にはスパーク・レーシング・テクノロジーとの共同開発となるプロトタイプシャシーの発表が、そして2024年初頭には包括的なテストが予定されている。
F1は水素技術の採用を真剣に検討しているのだろうか?
シモンズはこの点について明確にしていないが、モータースポーツにおける持続可能性の追求していくうえで水素技術から目を背ける事はできないとの考えを示した。
「気候変動の緩和はあらゆる人々にとっての最重要課題だ」とシモンズは語る。
「我々は持続可能性の推進に取り組んでおり、モビリティ部門の脱炭素化に関するあらゆる分野を探求する必要がある。これには液体炭化水素燃料、電化、水素技術が含まれる」
「この作業部会を通して我々は、実地経験を積み、エクストリームHが採用する水素技術に関するさまざまな理解と発展に貢献することが可能になる」