
F1、ラスベガスとの契約を10年延長…ストリップでのレースは2037年まで継続へ
F1がラスベガスGPの開催契約を10年延長した。これにより、同地でのグランプリ開催は少なくとも2037年まで継続されることになった。2026年のラスベガスGPは、11月19日から21日に開催される。
ラスベガス・ブールバードの一部を使用する現在のF1ラスベガスGPは、2023年に初開催された。当初は3年間の開催が確定していたが、その後10年契約へ発展させる合意があらかじめ結ばれていた。
今回、2026年F1第6戦モナコGPの開催に先立ち、ラスベガスGP社、クラーク郡当局、ラスベガス・コンベンション・ビジターズ・オーソリティ(LVCVA)との間で、さらに10年の契約延長が結ばれたことが発表された。
40年越しの悲願と巨額投資
F1にとってラスベガスGPは、有名な目抜き通り「ストリップ」をコースレイアウトに組み込んだレースを同地で実現するため、断続的に40年にわたって続けられてきた試みの集大成だった。
F1はこのレースを成功させるため、5億ドルを投じてラスベガス中心部の土地を購入し、そこに新たなピットビルディングとパドックを建設した。
F1が自ら資金を投じたことは、ラスベガス側の理解を得るうえで重要な要因となった。著名なカジノホテルが立ち並ぶストリップでのレース開催を認めさせるためにも、この姿勢は大きな意味を持った。
今回の契約延長に際して、F1の会長兼CEOを務めるステファノ・ドメニカリはこう語った。
「F1が今後も長きにわたりラスベガスでレースを続けられることを、我々は大変うれしく思う。ラスベガスは、アメリカにおける我々の存在を支える柱になると常に信じてきた。今回の契約延長は、近年の成功とともに、この重要な市場に対する我々の長期的なコミットメントを改めて示すものだ」
不人気の週末を収益源に変えたラスベガスGP
ラスベガスGPは、開催地にとって大きな成功となった。かつて感謝祭前の週末は、年間で最も収益が上がりにくい時期とされていたが、このイベントはそれを最も実入りの大きい週末の一つへと変えた。
F1によれば、ラスベガスGPは2023年以降、同地に32億ドルの累積経済効果をもたらした。2025年のレース単体でも、4300万ドルの税収を生み出したという。
LVCVAの会長兼CEOを務めるスティーブ・ヒルは、次のように述べた。
「F1とのパートナーシップを今後10年間延長することは、ラスベガスとグランプリの双方にとって大きな節目だ。わずか3年で、このレースは世界を代表するイベントとなり、レースウィーク中のラスベガスを文化、スポーツ、エンターテインメントの中心に押し上げた」
「世界中の注目がラスベガスに集まる中、このイベントは、一流のスポーツ・エンターテインメントの目的地として進化を続ける我々の姿を、さらに強く印象づけている」