
COTA、F1アメリカGPの開催契約を2034年まで延長―ワトキンス・グレンを抜き米国最長のF1開催地へ
Netflixの『Drive to Survive(邦題:栄光のグランプリ)』の大成功を受け、アメリカで爆発的なF1ブームが続く中、その人気を牽引してきたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)が、F1との開催契約を8年間延長し、2034年シーズンまでアメリカGPを開催することが決定した。
2025年のグランプリでは、週末合計で45万人という驚異的な観客動員を記録したCOTA。2012年に5年ぶりにアメリカGPをF1カレンダーに復活させたこのサーキットは、ドライバーたちを魅了し続ける全長5.5kmのチャレンジングな常設ロードコースとして、瞬く間に人気のグランプリとなった。
現行契約は2026年までとなっていたが、COTAのボビー・エプスタイン会長とF1のステファノ・ドメニカリCEOが、新たに8年間の延長契約に合意した。
この長期契約により、COTAは歴史的なマイルストーンを達成することになる。エプスタイン会長は次のように喜びを語った。
「F1がテキサスという故郷を見つけてくれたことを嬉しく思う。我々を一貫してサポートし、アメリカGPを世界的なカレンダーの中で人気のある訪問先にしてくれたファン、チーム、そしてF1コミュニティ全体に感謝している。また、温かく迎えてくれたテキサス中心部の人々にも誇りと感謝の意を表する」
「この契約により、COTAはワトキンス・グレンを抜き、アメリカで最も長くF1を開催し続けるサーキットとなる。素晴らしいサポートとホストシティのおかげで、アメリカGPは世界最大級の単一週末スポーツイベントへと成長し、比類なき年間経済効果を生み出している」
ドメニカリCEOも、アメリカでのF1の継続的な成長におけるCOTAの役割を称賛した。
「フォーミュラ1が米国で成長と繁栄を続ける中、ボビー・エプスタイン氏とオースティンの彼の卓越したチーム、そしてテキサス州内外でのスポーツ発展支援に尽力してきたアボット知事とのパートナーシップを延長できることを誇りに思う。両者はF1への揺るぎないコミットメントを示し、その共通のビジョンと投資が、我々が今米国で享受している強固な基盤を確立する上で極めて重要な役割を果たした」
COTAは近年、サーキット外のインフラ投資も積極的に進めており、新しいホテルやコンベンションセンター、さらには「サーキット・ブレイカー」と名付けられたジェットコースターを備えたテーマパークもオープンしている。
今回の新契約に基づき、COTAはさらにパドッククラブ施設を拡張する計画だ。また、2026年からの参戦を目指す11番目のF1チーム、キャデラックの受け入れに備え、ピットガレージの拡張も行われる予定であり、未来に向けてサーキットの進化は続いていく。
現在、アメリカではテキサス州オースティンのCOTAに加え、マイアミ、ラスベガスと年間3レースが開催されている。エプスタイン会長は、これらのレースが互いの観客を奪い合うのではなく、それぞれが独自のアイデンティティを確立し、共存していると分析している。