F1カナダGP:ガスリーとベッテル、ストロールに戒告処分…コース復帰手順違反で
F1カナダGPのスチュワードは6月17日(金)の初日セッションを終え、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)並びに、アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールを戒告処分とする裁定を下した。
F1レースディレクターを務めるエドゥアルド・フレイタスは週末に先立ち、ターン9及びターン14でコース外に出た際は、オレンジ色のスピードバンプ及び、同色と黒色で彩られたボラードの左側を通過してコースに復帰するよう指示を出していたが、3人はいずれもFP2のターン14で飛び出た際、これに反する形でコースに復帰した。
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— Formula 1 (@F1) June 17, 2022
セッション終了後、スチュワードは映像証拠を確認の上、疑惑のドライバー達から詳しい話を聞いた。興味深いことに3人全員が、ボラードが視認できず手遅れとなり規定の手順でコースに戻れなかったと主張した。
スチュワードによると実はFP1では当該箇所にボラードが設置されていなかったというが、レースディレクターの指示は「明確」で、他のドライバー達は指示に従ってコースに復帰していたとして、それを言い訳にする事はできないと指摘した。
そして3名全員を戒告処分(ドライビング)とする決定を下した。ガスリーとベッテルにとっては今季1回目、ストロールにとっては今季2回目の戒告だった。
今季は戒告処分に関するルールが改定され、シーズン中に5回の戒告で10グリッド降格ペナルティが科せられる。ただし戒告処分5回の内の4回がドライビングに関する違反であった場合に限られる。
なおガスリーはFP1でピットレーンの速度違反(82.5 km/h)を犯して切符を切られており、アルファタウリに300ユーロ、日本円にして約41,982円の罰金が科された。
またチームメイトの角田裕毅は週末に先立ってパワーユニットの全コンポーネントを交換。ICE(内燃エンジン)、ターボ、MGH-K/Hが4基目となり、F1競技規定違反として決勝でのグリッド最後尾スタートが言い渡されている。