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FIA-F1世界選手権は3月31日(木)、ラスベガスGPの開催を正式発表した。契約は2025年まで。アメリカ国内での3番目のグランプリとして、2023年11月にネオンに照らされる町並みをバックにナイトレースが開催される。
F1は5年前に米国企業、リバティ・メディアに買収されて以来、アメリカでの存在感を急速に高めてきた。それはNetflixの人気ドキュメンタリーによって強力に後押しされ、今年はテキサス州オースティンで開催されてきたアメリカGPに加えて、マイアミでのレースが新たにカレンダーに加わったばかりだ。
同地でのグランプリは1982年9月25日の最終第16戦シーザーズ・パレスGP以来、41年ぶりとなる。この日の75周のレースではティレル・フォードを駆るミケーレ・アルボレートが優勝を飾った。1978年のワールドチャンピオン、マリオ・アンドレッティはこの日を以てF1での現役に終止符を打った。
当時はホテル、シーザーズ・パレスの駐車場を利用した仮設コースが使われたが、来季は完全に新しい市街地コースでレースが行われる。
計画では、ラスベガスの街を貫く大通り、ラスベガス・ブールバードの一部を使った公道レースが検討されている。F1マシンは世界的な観光地にそびえ立つホテルやカジノの前を駆け抜ける。
3つのメインストレートと高速コーナー並びにシケインを含む全14コーナーで構成されるコースの全長は約6.12kmで、シミュレーションでは最高速度342km/h以上が予想されている。これは現行カレンダーの中でジェッダ市街地コースに続く3番目の長さで、決勝レースは50周で争われる。
アメリカ国内における3戦目のグランプリとしてラスベガスが加わった事についてF1のステファノ・ドメニカリCEOは「F1が持つ大いなる魅力と成長の証」だと強調した。
また、市街中心部を駆け抜ける魅惑の新コースについてラスベガス観光局(LVCVA)のスティーブ・ヒル社長兼CEOは「世界で最も象徴的なレーストラックになることが確実」だと述べ、観客は「比類なきスリル」と共に「忘れられない夜」を過ごす事になるだろうと語った。