コースの半分がDRSゾーン!? F1オーストリアGPに3箇所目が追加…オーバーテイク数の改善を狙う
F1とFIA国際自動車連盟は、オーバーテイクの機会を増やすために2018年のF1オーストリアGPの舞台レッドブル・リンクに3箇所目のDRSゾーンを追加する。昨年までは2箇所のみとなっていた。
DRSは、走行中のマシンのリアウイングの角度を可動させ空気抵抗を削減することで、トップスピードの向上を図るための仕組み。3つ目のDRS使用可能区間はターン3に向かう上り坂に設置される。DRSの使用可否を判断する検知ポイントはホームストレート終端に設けられる。
過去のレースではターン3での激しいブレーキング勝負が見どころの一つとなっており、今回の追加策によって、より白熱したバトルとオーバーテイクが期待できそうだ。
昨年導入された新レギュレーションによってF1マシンが発生する乱気流が増加。これが一因となりコース上での追い抜きが困難となっている。F1はこの問題に対処すべく今季開幕オーストラリアGPと第7戦カナダGPでDRSゾーンを追加。第2戦バーレーンGPではDRS区間を延長する新たな試みを実施している。
根本的な改善は2021年以降になると見込まれているが、DRSの効果を向上させるために、来季はマシンの複雑なエアロパーツを禁止する事が決定している。
2018F1第9戦オーストリアGPは、日本時間6月29日(金)18時から始まるフリー走行1で幕を開ける。