元レッドブルF1控えのユーリ・ビップス、2023年インディカー最終2戦に参戦
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人種差別発言により2022年6月に契約を解除された元レッドブルF1リザーブ・ドライバーのユーリ・ビップスが、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)から2023年インディカー・シリーズの最終2戦に参戦する事が決まった。
第16戦ポートランドと最終第17戦ラグナ・セカの2戦でビップスがドライブする30号車は、当初、ジャック・ハーヴィーが開幕からステアリングを握っていたが、前戦ゲートウェイを前に離脱。先週末のレースでは代わってコーナー・デイリーがドライブした。
ビップスは昨年10月にRLLと共にセブリングで初めてインディカーのマシンをテスト。今年3月にもバーバーでテストを行い、今季はRLLの静的シミュレーターテストも行った。
RLLがビップスに求めているのは、来季に向けて30号車をリーダーズ・サークル・プログラムの参加要件であるランキング22位以内に入れる事だ。参加チームにはシーズン全戦参戦の見返りとして91万5000ドル(約1億3,243万円)の分配金が保証される。
3度のF2ウィナーである23歳のエストニア人ドライバーは、2018年から2022年にかけてレッドブル・ジュニアチームに所属。2022年のスペインGPではF1フリー走行デビューを飾ったが、その1ヶ月後にTwitchのライブストリームで人種差別的な言葉を口にしたため解雇された。