角田裕毅、”酷いミス”での痛恨クラッシュをチームに謝罪…決勝での巻き返し誓う
Published: Updated:
角田裕毅のF1キャリア2戦目、エミリア・ロマーニャGP予選は、バリアンテ・アルタ(ターン14・15)でのクラッシュによりノータイム最下位という悔しい結果に終わった。
イモラ・サーキットは角田裕毅にとって、F1デビューに向け研鑽を積んだ場所であり、他の未経験のコースに比べれば遥かに習熟したサーキットだが、予選Q1のタイム計測の際にシケインの立ち上がりでコントロールを失い、AT02はリアからタイヤバリアに激突した。
速度域がさほど高くなかった事もあり幸いにも本人は無事であったが、パワーユニットやギアボックスへの影響が懸念されるほど、車体後方は激しく損傷。角田裕毅はノータイムの20番手最下位に終わった。
「体には問題ありません。単純にコーナーへの進入時にプッシュし過ぎてしまったんです」と角田裕毅は説明した。
「エントリーの際に酷く不安定になってしまってマシンをコントロールできず、そのままバリア目掛けてスピンしてしまいました」
「クラッシュするまでは本当に良いペースが刻めていましたし、セクター毎に見てもポテンシャルがあり、マシンは本当に素晴らしい状態だったのですが、単純に酷いミスを犯してしまいました。チームには本当に申し訳なく思っています」
幸か不幸か、チームのファクトリーが近くにあるため、パーツ類が不足する事はないだろうが、リアの壊れっぷりはかなり痛々しいもので、メカニック達にとって厳しい夜になるであろう事は想像に難くない。
角田裕毅は「自分よりもクルマの方が心配です。特に後方はかなり酷い状態でした。明日までに修理がちゃんと終わる事を願います」と語った。
例えば前戦の舞台、バーレーン・インターナショナル・サーキットであれば巻き返しも十二分に可能と言えるが、ここはオールドファッションなイモラ・サーキットであり、最後尾からのスタートが厳しい旅路となる事は間違いないだろう。
イモラはコース幅が狭く、僅か4回という昨年の数字が象徴的なようにオーバーテイクが非常に困難で、過去26回のレースの内の7割がポールないしは2番グリッドからの勝利となっている。
ただ、明日は雨の予報も出ており、気温も低下するなどコンディションの変化が予想される。これを味方につければチャンスが生まれるかもしれない。
角田裕毅は「FP3まではエンジンに問題があったり、トラフィックに巻き込まれたりして上手くまとめる事ができませんでしたが、クルマのフィーリングは本当に良いですし、明日のレースペースもかなり期待できますので、日曜を楽しみにしています。データを見直して、明日はベストを尽したいと思います」と巻き返しを誓った。
2021年 F1エミリア・ロマーニャGPの決勝レースは、日本時間4月18日(日)22時にスタート。1周4,909mのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを63周する事でチャンピオンシップを争う。