ペレス、移籍組が軒並み苦しむ中で僚友を従え初の最前列「勝利のチャンスがあると思うと本当に良い気分」
2021 F1第2戦エミリア・ロマーニャGP公式予選に挑んだセルジオ・ペレスは、レッドブル・ホンダ移籍後2戦目にしてチームメイトを打ち負かし、キャリア初の最前列2番グリッドを獲得した。
ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデス)とのギャップは1000分の35秒という僅差で、予選を振り返ったペレスは、最終コーナーでのミスがなければポールポジションを獲得するに「十分」なタイムが記録できたはずだと悔やんだ。
新しいチームとマシンに馴染み切れていない状況で、グリッド屈指の速さを持つ僚友マックス・フェルスタッペンを破っての2番手は見事と言う他にない。特にこれがコース幅が狭くクルマに対する自信が欠かせないイモラであれば尚の事だ。
実際、まだまだ新しいクルマに慣れない移籍組にとって、今回の予選はあからさまに厳しい結果となった。
アルピーヌはエステバン・オコンがQ3進出を果たして9番手タイムを刻んだ、2年ぶりの復帰果たしたフェルナンド・アロンソは15番手でノックアウトを喫した。
フェラーリもシャルル・ルクレールが3番手に付けた一方、マクラーレンから移籍してきたばかりのカルロス・サインツは11番手と肩を落とした。
アストンマーチンも同様に古参ランス・ストロールが10番手に付けた一方で、移籍後2戦目のセバスチャン・ベッテルは13番手でヘルメットを脱いだ。
結果的にはダニエル・リカルドが6番手と上回ったものの、マクラーレンも週末を通してランド・ノリスが優勢を築き、Q3最終アタックでもトラックリミットがなければリカルドを大きく上回っていた。
ペレスは「新しいチームでの2戦目に来たくない場所があるとすれば、それは多分イモラだね。ここはラップをまとめ上げるのが難しい。あらゆる場所が狭く、ラップを通して芝から数ミリの場所を走らなきゃならない」と語った。
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはペレスの仕事ぶりを「移籍後僅か2回目の予選にも関わらず、セルジオはファンタスティックな仕事をしてくれた」と評価した。
勝利のチャンスがあると思うと本当に良い気分
セルジオ・ペレス予選: 2位, FP3: 4位
僕らにとって最高に良い結果だし、勝利のチャンスがあると思うと本当に良い気分だね。
ポジティブな事が多い一日で、ポールポジションまで後少しだったけど、最終コーナーでわずかにミスを犯してしまったのは残念だ。
バーレーンでの開幕戦はピットレーンスタートだったから、レッドブル移籍後初のグリッドがフロントローだなんて信じられない気分だよ! チームと共に続けてきた努力が実を結んでききたって事だ。
明日のレースは僕がソフトタイヤ、マックス(フェルスタッペン)がミディアムタイヤでのスタートと、2台で異なる戦略を採る事になる。メルセデスにプレッシャーをかけられるという点で良いレースができると思う。
今日は本当に素晴らしい結果になったけど、あまり浮かれてばかりもいられない。まだやるべき仕事が残っているし、これからも前進し続けなきゃならないからね。
予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が1000分の35秒という僅差でレッドブル・ホンダ勢を振り切りポールポジションを獲得した。
2021年 F1エミリア・ロマーニャGPの決勝レースは、日本時間4月18日(日)22時にスタート。1周4,909mのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを63周する事でチャンピオンシップを争う。