2026年次世代F1エンジン、失われたサウンド復活を約束するドメニカリCEO

2,998cc DOHC 40バルブ ドライサンプ 75度V型10気筒、730馬力を発するフェラーリの1997年型F1エンジン (3)Courtesy Of RM Sothebys

2026年に導入される次世代F1エンジンについてF1のステファノ・ドメニカリCEOは、聞く者の感情を揺さぶる以前のようなサウンドを少なからず復活させると約束する。

かつてサーキットにこだました甲高く官能的なエキゾーストノートは時代の波に呑まれた。F1は2014年、従来の2.4リッターV8自然吸気エンジンに代わって2つの回生システムを備えたハイブリッドエンジンを導入した。

Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

ホンダが2019年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入し、レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソが搭載したパワーユニット「RA619H」、2021年3月22日撮影 (2)

単に小型化されたというだけでなく、排ガスを回生するMGU-Hによってサウンドが一層、損なわれる事となったが、持続可能燃料と共に2026年に導入される新しい技術規定は現行の1.6リッターV6ターボを継続するものの、MGU-Hを廃止する。

ドメニカリはメルボルンのラジオ局「3AW」とのインタビューの中で、F1オーストラリアGPのナイトレース化の見通しについて語ると共に、F1は将来的に無音のレースになるのかとの質問に対して「いや、ハッキリ言ってそれはない」と答えた。

「新しいレギュレーションで目指しているのは、我々の感情の一部であるエンジンサウンドを高めることにある。ファンが聞きたがっているのはまさにそれなのだ。コミットする義務が我々にはある」

「我々は音楽のような新しいサウンドを必要としている。かつて、16気筒を採用していた時代は今とは異なる音質で、本当に大音量だった。その後、10気筒、8気筒、そして6気筒へと変化してきたが、これ以上減ることはない」

Courtesy Of RM Sothebys

2,998cc DOHC 40バルブ ドライサンプ 75度V型10気筒、730馬力を発するフェラーリの1997年型F1エンジン (2)

ドメニカリはまた「それはないと思う」「今後もハイブリッドを続けていくつもりだ」と述べ、F1が将来的にフォーミュラEのような完全な電動レーシングとなる可能性を除外した。

「我々は将来に向けて、持続可能な燃料を使うハイブリッドエンジンという方向性を選んだ。長年に渡って継続できると信じているし、これが我々の成長を集中させるべきエリアだと考えている」

「持続可能燃料は現在、我々が直面しているように非常に高価だが、F1は市場に投入されるまでの時間を短くできるはずだし、だからこそ多くの自動車メーカーがF1に戻ってきたのだと考えている」

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