《デイトナ24》アロンソ 初日テストを完了。後輩ノリスとストロールに対し出遅れる
フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、デイトナ国際スピードウェイで開催されたデイトナ24時間公式テストに参加し、プロトタイプカー初走行を完了した。今年37歳になる2冠の現役F1レーサーは、1月26日から翌27日にかけて開催される世界三大耐久レースの一つ「デイトナ24時間レース」に、マクラーレンCEOのザク・ブラウンが所有するユナイテッド・オートスポーツから参戦する。
アロンソは、耐久レースでの経験豊富な17歳フィル・ハンソンと今年マクラーレンのサードドライバーに就任したランド・ノリスと共に、23号車リジェLMP2を共有。現地5日(金)に行われた3日間の公式テスト”ROAR before the 24″の初日を終えて、ノリスが23号車最速となる1分38秒170をマークし、トップから0.974秒遅れの9番手につけた。アロンソのベストタイムは1分38秒602とノリスに対してコンマ432秒遅れた。
今年のデイトナ24時間に参戦するもうひとりの現役F1ドライバー、ランス・ストロール(ウィリアムズ)は、ジャッキー・チェン・DCレーシングのオレカLMP2マシンで1分38秒597を記録、アロンソを上回ってみせた。ストロールの37号車は、初日を総合7番手で終えている。
「残念な事に午前中はたった3周しか走れなかったけど、マシンとサーキットの感覚を掴むには十分だったよ」とアロンソ。「スピードウェイのバンク角の凄さは凄いね。体に圧迫感を感じるし、視界が変わったような感じがしたよ。バンクを走ってる時は、200メートル位先までしかコースが見えないんだ。”路面はどこだ?”って探し回っちゃったよ。楽しかったし、速さを体感できた」
©UnitedAutosport 左からノリス、アロンソ、ハンソン
デイトナ・インターナショナル・スピードウェイは1周4,023kmの超高速オーバルコース。最大バンク角は驚きの31度にも達し、ドライバーの度胸が試される。最高速度は時速350km以上にも達し、これまでに数十名の死亡者を出す等、米国屈指の危険なサーキットとして知られる。
アロンソにとっては初耐久、初プロトタイプカー、初夜間走行と初物づくし。昨年アンドレッティ・オートスポーツからインディ500に挑戦した時と同じように、段階を経ながら徐々に適応していきたいと語る。
「多かれ少なかれインディアナポリスの時と同じように、まずは色んなドライビングテクニックを学ぶ事が目標なんだ。耐久レースのプロ達から多くのことを学び、24時間レース終了後には今より更に優れたドライバーになっていたい。チャンスがあると思えば勝ちを取りに行くつもりさ」
今年のデイトナ24時間レースは、J SPORTS3での放送が決定している他、J SPORTSオンデマンドでは24時間フルLIVE配信される予定となっている。視聴にはスカパーやひかりTVとの契約が必要となる。テスト2日目の6日(土)は、夜間走行を含めた計3回のセッションが予定されている。