ダニエル・リカルドは「愚か」にもレッドブルを去った、とクリスチャン・ホーナー
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ダニエル・リカルドについてクリスチャン・ホーナー代表は、自らをF1に導き育て上げたレッドブル・レーシングを去るという決断を下したのは誤りだったと主張した。
リカルドがレッドブル・ジュニアに加わったのは2008年の事だった。レンタル契約の下、HRTから2011年にF1デビューを果たすと2012~13年のトロロッソを経て、2014年にレッドブルへと昇格した。
その初年度に4連覇を飾ったばかりのセバスチャン・ベッテルを下して一気にスターダムにのし上がると、超攻撃的なブレーキングによるオーバーテイクを武器にトップドライバーとしての立場を確立させた。
ところが僚友マックス・フェルスタッペンが台頭し、チームがホンダへとパワーユニットサプライヤーを変えるタイミングでルノーへの移籍を決断。長年に渡って過ごしてきたレッドブルを去った。
フランスチームでは一定の成功を収めたものの、わずか2年でマクラーレンに移籍。その後の2年はこれまでに積み上げた名声が大きく崩れ去るようなシーズンとなり、リカルドはオスカー・ピアストリにシートを奪われる形で行き場を失った。
ミラー紙とのインタビューの中でホーナーは、2018年にリカルドが下した決断を「愚か」と称し、レッドブルを離れたのは判断ミスだった主張した。
「ダニエルは10代で我々の下に加わり、このチームとともに成長した」とホーナーは語る。
「彼は我々とともに素晴らしい成功を収めたものの、愚かにも去り、幾つかの他のチームでドライブする事となった」
誤りだったとの指摘は、リカルドが2023年にリザーブドライバーとして古巣レッドブルにカムバックする決断を下した事からも明らかだ。留まっていればタイトル争いを繰り広げていたであろうことは想像に難くない。
リカルドの復帰についてホーナーは「ダニエルは素晴らしい人格者であり、またキャラクターの持ち主でもある。彼をチームに戻すのが正しいと感じた。それにもちろん、プロモーションという面でもね。彼はF1で一番の笑顔の持ち主だ」と語る。
「(レッドブルへの復帰は)彼にとって、ここ数シーズンに感じていたようなストレスを伴うものではなく、楽しみながらF1ドライバーである事の喜びを再発見できるようなものとなるだろう」