マクラーレンF1、レッドブル重鎮を”電撃前倒し招聘”―智将コートネイが始動

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マクラーレンは、長らく待ち望まれていたウィル・コートネイのスポーティング・ディレクター就任を、当初の予定を大幅に前倒しして実現させた。当初、レッドブル・レーシングはコートネイを2026年中盤までガーデニング休暇に置く方針だった。だが最終的に、年初での離脱を承認する判断に至った。

コートネイはマクラーレンで、レーシング・ディレクターを務めるランディ・シンの直属として、レース戦略やスポーティング・レギュレーションの遵守を統括する役割を担う。

SNSを通じてコートネイは、「レッドブルでの22年間は信じられないほど素晴らしい時間だったが、今はマクラーレンが近年の成功を継続できるよう全力を尽くしたい」と新たな挑戦への意欲を語った。

コートネイは、ミルトンキーンズを拠点とするチームが、かつてジャガーの名で活動していた2003年に加入。2005年のレッドブルF1初年度から在籍し、昇進を重ねた末、レース戦略部門の責任者を務めるまでになった。

今回の移籍は、過去12か月にわたりレッドブルで進んできた体制変化を象徴する出来事の一つと言える。

空力の鬼才として知られるエイドリアン・ニューウェイは2025年3月にチームを離れ、アストンマーチンへ移籍した。また、スポーティング・ディレクターを務めていたジョナサン・ウィートリーもザウバー(アウディ)に籍を移した。

さらに2025年7月には、チーム創設当初からチーム代表を務めたクリスチャン・ホーナーが解任され、その後任にローラン・メキーズが就いた。加えて、アドバイザーのヘルムート・マルコも2025年末でチームを離脱。レッドブルは名実ともに「旧体制」からの転換を終えた格好だ。

こうした人材流出の波の中で、マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアとして知られるジャンピエロ・ランビアーゼの動向が次の焦点となる。レッドブルは内部昇進させて重要な役割を任せる方針とみられるが、ウィリアムズやアストンマーチンが獲得に強い関心を示していると報じられている。

マクラーレンにとって、かつてレッドブルのピットウォールで知略を巡らせたコートニーをこのタイミングで確保できた意義は大きい。2026年の新たなレギュレーション導入を前に、ライバルが体制再編に揺らぐ中、マクラーレンは着実に戦力補強を進めている。