2戦連続の1-2を期待するフェルスタッペン、好調維持に「自信あり」とペレス
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスはバクーに続く2戦連続の1-2フィニッシュに期待を寄せ、今週末のFIA-F1世界選手権第9戦カナダGPに臨む。
英国ミルトンキーンズのチームは前戦アゼルバイジャンGPで今季3回目となる1-2フィニッシュを達成した。シーズン序盤に相次いだ信頼性トラブルは今や、タイトル争いのライバル、フェラーリの悩みのタネとなっており、コンストラクターでのギャップは80ポイントにまで広がっている。
3年ぶりとなるジル・ビルヌーブ・サーキットでの週末に向けてフェルスタッペンは「モントリオールに行くのは久しぶりだし、あそこはかなりユニークなレイアウトだから、コースや路面がどうなっているか楽しみにしてる。今週末もクルマが絶好調だと良いね」と語った。
「バクーでの1-2フィニッシュを経て、同じ結果でカナダを去れれば最高だ」
「コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権の両方でリードできているのは素晴らしいことだけどまだ先は長い。チームとしてプッシュし続け、できるだけ多くのポイントを獲得していかなきゃ」
第8戦を終えてドライバーズ選手権をリードするのはフェルスタッペン。21ポイント遅れの2位に続くのはペレスだ。レッドブルがドライバーズ選手権で1-2に立つのは、セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーによる2011年のベルギーGP以来、11年ぶり。今年のレッドブルはノリに乗っている。
モントリオールもモナコやバクー同様に、常設ではない仮設のコースだ。今季RB18は市街地で高い競争力を発揮しているとして、ペレスはカナダでの好調維持に自信をのぞかせる。
「チームとして僕らは最高の状態でカナダに臨む事になる。バクーでは満額ポイントを獲得できたし、今も変わらず両方のタイトルを争う立場にある」とペレス。
「僕にとっては悔しいレースになったけど、それでも2位とファステストラップを獲得できたんだから、不平不満は言えないよね!」
「僕らのクルマはストリート・サーキットで上手くパフォーマンスを発揮できているから、今週末もこの勢いを維持し、また力強いレースができると自信を持っている」
チェコの愛称で親しまれる32歳のメキシコ人ドライバーは今、キャリア最高潮にある。
今シーズンは5回に渡ってトップ2フィニッシュを果たしているが、これは過去11シーズンの合計成績と同じ数であり、また、トップ4フィニッシュの連続記録は現在7回と、キャリア最長を続けている。
コロナ渦の影響で3年ぶりとなるF1カナダGPは1周4,361m、全14コーナーを有するジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。
前回大会の2019年のF1カナダグランプリでは、ポールシッターのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がトップチェッカーを受けたものの、レース中のインシデントによって科された5秒ペナルティのために最終2位に後退。ルイス・ハミルトンが繰り上がりの勝利を掴んだ。
F1カナダGPは日本時間6月17日(金)27時からのフリー走行1で幕を開ける。