ホンダF1長谷川祐介「今のポジションに留まる訳にはいかない」F1カナダGP 2017《決勝》

ホンダF1の長谷川祐介copyright mclaren.com

ポイント獲得に期待を寄せていたホンダF1であったが、日本時間12日(月)に行われた第7戦F1カナダGPでは、入賞圏内の10番手を走行していたフェルナンド・アロンソのマシンに、残りわずか2周の67周目にパワーユニットにメカニカルトラブルが発生、油圧を失ったためレースをリタイヤする事を余儀なくされた。

トラブルを抜きにすれば、ロングランのペースは悪くなかったものの、ストレートでの速度が圧倒的に不足しているのは否めず、エンジン出力が要求されるジル・ビルヌーブ・サーキットでのホンダエンジンは非力に映った。早急なPUアップデートの投入が望まれるも、競争力と信頼性の両面を担保しつつ先行他社にキャッチアップするのは容易ではない。

ホンダのF1総責任者を務めている長谷川祐介は、ライバル勢との競争力の差を認め、現在のポジションに留まる訳にはいかないと強調する。7戦を終えてマクラーレン・ホンダは1ポイントも獲得できておらず、ハースやザウバーより下の単独最下位に甘んじている。

ホンダ:F1カナダGP決勝を終えて

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

今日は、フェルナンドが2017年シーズン初のポイント獲得を果たそうとしていただけに、特にガッカリしています。もちろん、偶発的にポイントを取ることが我々の目標でありません。ですが、もしポイントを獲得できていれば、少なくとも過去数戦に渡るチームの努力に報いる事になったはずです。

フェルナンドは、1周目の事故を避けてレースを上手くコントロールし、終始一貫したペースを維持していました。チームもまた、彼を直近のライバル達の前に出すべく、戦略面で素晴らしい仕事をしました。ですが、残念なことに、残り数周というとことで、彼のパワーユニットは機械的な問題によってオイル漏れを起こしてしまいました。PUをさくらに送り完全な調査を行うまでは、正確な原因については分かりません。

ストフェルは素晴らしいスタート決めましたが、セーフティーカーの出動中にポジションを失いました。ですが、彼は今日正しい方向への一歩を踏み出し、完走したことはポジティブなことでした。

ライバル勢との間には依然として差があります。我々は信頼性を向上させ続ける必要があります。現在のポジションに留まる訳にはいきません。ギャップを縮めるために絶え間ない開発を継続していきます。


2017年第7戦F1カナダGP決勝の詳細については、決勝結果とダイジェストを参照されたい。

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