ペレス、3戦連続トップ10圏外「明日、もっと上位でなければ…」決勝に向け発破をかけるホーナー
「もうこれ以上、悪い週末を過ごすわけにはいかない」と口にした2日後、セルジオ・ペレス(レッドブル)はF1第9戦カナダGP予選で11番手のQ2敗退を喫し、3戦連続でトップ10進出を逃した。
何より痛いのは、チャンピオンシップ争いのライバルである僚友マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得した事だろう。両者の差は53ポイントにまで拡大している。
Sky Sportsで解説を務める2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンは「兎に角、痛い。タイトル争いのライバルである彼のチームメイトから10個下のポジションに留まったんだからね。苛立ちを覚えながら寝床につく事になるだろう」と指摘した。
クルマを降りたペレスはタイヤ戦略を誤ったためにトップ3を逃す事になったと主張した。
「今日は何よりもタイヤを適切なウインドウに入れることが重要だった。コンディションの影響を受けるまではいい感じだと思ってたんだけど」とペレス。
「雨が降り続く中、路面が乾き始めてスリックタイヤに履き替えたんだど、トラックポジションが悪く、おまけにタイヤに熱が入り始めたところで雨脚が強まってきてしまった。手遅れだった」
「そこでインターに履き替えると、今度は路面がウェット過ぎてタイムを出せるような状況じゃなかった」
「本来ならもっと上位、3番手以内に入れたはずだけど、この手のコンディションでQ3に進むのはちょっとした宝くじみたいなものだった」
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーはペレスの見解に同意した上で「ここはモナコと違ってオーバーテイクが可能なコースだ」と述べ、発破をかけた。
「予報ではドライレースになるようだ。チェコは素晴らしいレーサーだし、彼には速いクルマがある。明日、もっと上の順位でなければガッカリだ」
「グリッドは入り乱れているし、明日はエキサイティングなレースになるはずだ」
2023年F1カナダGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が続いたが、赤旗規定違反により3グリッド降格が科されたため、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が繰り上がりの最前列に並ぶ。
決勝レースは日本時間6月18日(日)27時にフォーメーションラップが開始され、1周4361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。