嘆くセルジオ・ペレス「心底必要だったのに」出遅れたレッドブル

ガレージでレースエンジニアのヒュー・バードと話すセルジオ・ペレス(レッドブルレーシング)、2023年6月16日F1カナダGPフリー走行にてCourtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブルの僚友マックス・フェルスタッペン共々、F1第9戦カナダGPの初日に後手に回ったセルジオ・ペレスは「心底必要だったのに」と述べ、オープニングセッションが失われた事を嘆いた。

モナコとスペインの過去2戦で僅か12ポイントと大きく遅れたランキング2位のペレスは、カナダGPをタイトル争い復帰に向けたターニングポイントと位置付けていたものの、初日フリー走行をトップから0.532秒遅れの8番手で終える事となった。

改善が必要との認識を示したチームメイトと同じように、ペレスもまた、2日目に向けてやるべき仕事があると主張。本来であれば、遅れを取り戻すために120分間のプラクティスをフル活用したいところであったが、CCTVの障害と豪雨によって初日は正味、75分程度となった。

クルマを降りたペレスは「FP2は終盤に向けてコンディションが理想的じゃなかったし、心底必要だっただけに、FP1を失う事になって本当に残念だ」と振り返った。

「ペースはあると思うけど、今日は少し慌ただしかったし、適切なウィンドウに持っていくために、少しクルマをいじってみなきゃならない」

「明日に向けて理解すべきことが山積みだ。乗り心地を改善しなきゃならないし、ライバルも手強そうだ。明日になれば皆の立ち位置が分かると思う」

ペレスのみならずフェルスタッペンも6番手と奮わなかった。レッドブルは何に苦労しているのだろうか?

フェルスタッペンによれば、初日のRB19は「段差や縁石に乗り上げた際に素晴らしいとは言えない状態」だった。ジル・ビルヌーブ・サーキットの路面についてルイス・ハミルトンは「最近の週末の中では最もバンピー」だと説明している。

土曜のモントリオールは天候が悪化するとの予報が出ている。ペレスは「興味深い週末になると思う」と語る。

「今日みたいな天気だとかなり暗く、視界が悪化して、あっと言う間にドライブできない状態になる。雨が降るにしろ、予選ではあまり酷くなって欲しくないところだね」


2度の赤旗が振られた2023年F1カナダGPフリー走行2でトップに立ったのはルイス・ハミルトン、1000分の27秒差でジョージ・ラッセルが続き、メルセデスが1-2で初日を締め括った。3番手にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。

3回目のフリー走行は日本時間6月17日(土)25時30分から、公式予選は同29時から1時間に渡ってジル・ビルヌーブ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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