ターン1から見たサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のメインストレート、2022年10月20日F1アメリカGP
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

最新世代のF1グランドエフェクトカーは悪名高きCOTAのバンプに耐えられるのか?

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最新世代のグランドエフェクトカーはF1アメリカGPの舞台、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の悪名高きバンプに耐えられるのだろうか?

2012年の開業以来、COTAはバンプの酷さに悩まされてきた。路面の凹凸の原因はオースティン付近に広がる粘土質の土壌とこれに起因する地盤沈下にあり根本的な解決は難しい。

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でハーレー・ダビッドソンを乗り回すバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2022年10月20日F1アメリカGPCourtesy Of Alfa Romeo Racing

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でハーレー・ダビッドソンを乗り回すバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、2022年10月20日F1アメリカGP

問題解決のために2020年に向けてコース全長の40%が再舗装されたが、それでもなお2021年のMotoGPアメリカGPでは、アレイシ・エスパルガロが「本当にとんでもなく凄く危険で悪夢のようだ」とレース中止を訴えるなど、多くのライダーが不満をあらわにした。

そこでCOTAは再び予算を投じ、2021年に向けて大掛かりなコース改修を実施した。ターン2~10間およびターン12~15間の路面が再舗装されたほか、ターン2・10にはバンプの再発防止として鉄筋コンクリートと鉄骨が埋設された。

F1アメリカGPの舞台、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコースレイアウト図

F1アメリカGPの舞台、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコースレイアウト図

とは言え前季型のマシンであればまだしも、バクー市街地コースで行われたアゼルバイジャンGPが象徴的であったように、限界までライドハイトが抑えられ、足回りが固められた2022年型F1マシンは構造的にバンプに弱く、しばしばポーパシングやオシレーションが問題となっている。

仮に路面状況が去年と変わらないレベルであれば、走行すらままならない事態も予想されるが、今年4月に一足先に新たなCOTAの路面を経験したMotoGPライダー、ファビオ・クアルタラロから話を聞いたランド・ノリス(マクラーレン)は楽観的だ。

ノリスは木曜のCOTAで「まずは様子を見るしかないと思うけど、特に酷かった最初のシケインや、ターン1を除く第1セクターやなにかは再舗装されたみたいだね」と語った。

「路面状況については明日になれば、よりハッキリと説明できると思うけど、最初のセクターみたいな高速のセクションに関しては特に心配していない」

「と言うのも、ここでレースをしたMotoGPのファビオと話したんだけど、かなりの場所で格段に改善していたらしいんだ。4輪よりもバイクの方が遥かに影響が大きいだけに、彼が良くなったって言うから僕も期待してるんだ」

カナダGP後に渡米し、旧車でCOTAを走行したというルイス・ハミルトン(メルセデス)も特に懸念していない様子だ。

「モントリオールの後にここに来て昔のクルマで走ったんだけど、最高だったよ」とハミルトン。

「彼らはターン4とかターン5を含めた幾つかのセクションを平坦にしているし、今年のマシンにとって良い状態に仕上がっているといいね」

2022年シーズンに向けて再舗装されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のセクター1区間、2022年10月20日F1アメリカGPCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2022年シーズンに向けて再舗装されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のセクター1区間、2022年10月20日F1アメリカGP

改修が行われたのは路面だけではない。COTAは「ソーセージ縁石」や「タートル縁石」などと呼ばれている背の高い縁石をコースから一掃した。

昨年のF1アメリカGPでは、サポートレースとして開催されたWシリーズでアビー・イートンがターン15のソーセージ縁石に乗り上げクラッシュ。椎骨を骨折した。

また、同じくサポートレースのF4ではクリスチャン・ウィアーが同じ様にソーセージ縁石に乗り上げ、こちらも脊椎を骨折する事態となった。

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