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F1公式サイトが、2017年のブラジルGP決勝レースの模様を6分23秒にまとめたハイライト動画を公開した。レースは、2番グリッドのセバスチャン・ベッテルがブラックアウト直後の1コーナーで鋭くイン側をつき、ポールのバルテリ・ボッタスを華麗にオーバーテイク、そのまま優勝をかっさらった。
ぐずついた天気が続いていたインテルラゴス・サーキットだが、決勝の日曜日には青空が広がり路面温度は65度にまで達した。予選ラップタイムが仄めかしていたように、決勝でも各マシンが大接戦を演じた。フェラーリ時代のチームメイト同士が白熱のバトルを演じた他、最後尾スタートのルイス・ハミルトンが16ポジションアップの4位入賞を果たすなど、緊張感に溢れた好レースとなった。
F1ブラジルGP決勝動画の主な内容
動画に収録されている主な見どころを紹介する。コメンテーターはお馴染みのデイビット・クロフトとマーティン・ブランドルの2人。
オープニングラップの1コーナーで、ベッテルがイン側からボッタスをオーバーテイク。結果的にこれが勝敗を決する事になった。ソフトタイヤに履き替えた後のボッタスは中々ペースが上げられず、一度もベッテルに仕掛けられなかった。
ベッテルがラップリーダーに躍り出た直後、好スタートを決めポジションを上げていたストフェル・バンドーンを不運なアクシデントが襲う。イン側からケビン・マグヌッセン、アウト側からダニエル・リカルドに挟まれ3台のマシンがクラッシュ。リカルドを除く2人がリタイヤした。
2014年以降、シングルシーターレースで連続完走記録を伸ばし続けていたエステバン・オコンは、ロマン・グロージャンのスピンに巻き込まれリタイヤを強いられた。「まさかこの日が来るなんて…」レースを終えたオコンは失望を露わにした。2つの事故で3台のマシンが消えていった。
卓越した走りによって最後のF1母国レースで地元ファンの大歓声を呼び起こしたフェリペ・マッサとは対照的に、チームメイトの新人ランス・ストロールは凡ミス連発、度重なるフラットスポットによってタイヤを破損し、2周遅れでクロスラインを横切った。
予選で単独クラッシュを喫し最後尾から追い上げを図ったハミルトンは16台を抜き去り、3位表彰台を獲得したライコネンを一時射程圏内に捕らえる程に巻き返した。4位でチェッカーを受け、ドライバー・オブ・ザ・デイに輝いた。
ポディウムに上がったのはメルセデスとフェラーリのみ。全体的に接近したバトルが多かったとは言え、3強チームとその他チームとのギャップは大きく、その溝が縮まることはなかった。
レースの詳細については、2017年F1ブラジルGP決勝結果とダイジェストを参照されたい。