”より困難な状況”に置かれたリカルド「ピーク性能を引き出せなかった」角田裕毅から23秒遅れ
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スプリントデーとは対照的に、ダニエル・リカルド(アルファタウリ)はF1第13戦ベルギーGP決勝でトップ10に迫る事はできず、10位入賞を果たしたチームメイトの角田裕毅から23秒遅れの16位でフィニッシュした。
テクニカル・ディレクターのジョディ・エギントンは角田裕毅のレース展開に触れた上で「レースのかなりの部分をトラフィックの中で過ごしたため、ダニエルはより困難な状況に置かれていた」と指摘した。
「残念ながら我々としては、ハンガリーでやったような、力強いラップを刻み続けられるようなフリーエアーに彼を導くことができなかった」
「ただ、昨日のスプリントレースでの彼の強いパフォーマンスは、我々が前進している事を示してくれた」
ヘルメットを脱いだリカルドは「正直なところ、トラフィックの中での走行が厳しかった。クリーンエアーの中で走れればもっと良かったのかもしれないけど、それでも今日のペースが良かったとは思えない」と振り返った。
「タイヤのピーク性能を引き出せなかったような気がする。セカンドセクターでは十分なグリップを得る事ができなかった」
「レース終盤にクリーンエアーを走っていた時は競争力を発揮できたように思うけど、トラフィックの中で大変だったのは間違いない」
「事実として、ドライ・コンディションのこのコースをこのクルマで走ったのは僕にとって今日が初めてだった。まだこのクルマの事をよく知らないから、少し足りない部分があるように感じている。この点については解決していくつもりだ」
強制的にファクトリーがシャットダウンされるサマーブレイクでは、リカルドを除く誰もが束の間の休息を楽しむ事になる。
「みんなは当然、夏休みを楽しみにしているだろうけど、僕にとっては少し事情が違う。だって休みは僕が密かに仕事に取り組み続けるための良い機会だからね」とリカルド。
「数日休んだ後はジムでトレーニングに励んで、フィットネスを更に向上させるつもりだ」
7月30日(日)にスパ・フランコルシャンで行われた2023年F1第13戦ベルギーGP決勝レースでは、6番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が8連勝を達成。2位にチームメイトのセルジオ・ペレスが、3位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続く結果となった。
F1サーカスはこれよりサマーブレイクに入る。ザントフォールト・サーキットを舞台とする次戦オランダGPは8月25日のフリー走行1で幕を開ける。