ダニエル・リカルド「もう少しレースが短ければっ!」終盤失速の原因は…入賞一歩及ばず
ダニエル・リカルド(アルファタウリ)は7月29日(土)のF1第13戦ベルギーGPスプリントで入賞まで後一歩の10位に終わった。11周のレースの8周目までポイント圏内8番手を走行していたリカルドは「レースがもう少し短ければよかったのに!」と笑顔を見せた。
リカルドは初日の予選でトラックリミットというミスを犯したものの、土曜のシュートアウトでは見事な仕事をしてみせた。チームメイトの角田裕毅がSQ1ノックアウトを喫する中、SQ2に進出。ただ、赤旗により最後のフライングラップを中断せざるを得ず、11番手でクルマを降りた。
「スプリント予選のコンディションは昨日とかなり似ていた。予選ではコーナーでもっと改善できる部分があるなって感じていたんだけど、今日はその点で少し上手くやれたし、もう一歩前進できたように思う」とリカルドは振り返る。
「時間が短縮された新しいスプリント予選に参加するのは今回が初めてだった。いつ出るべきかというタイミングが重要だね」
「僕らはコースインしたのが一番早かったわけだけど、もしかするとそのせいで少しタイム的に失った部分があるかもしれない。他のみんなはタイムを改善できていたからね」
「着実にSQ3に行けるだけの速さが僕らのクルマにあると予想していたわけじゃないし、結果としては僕ら本来のペースからさほど離れてはいないのかもしれない」
「全体としては、個人的に進歩したと実感できたし満足だよ」
スプリントでは1周目の先行ピットストップにより9番手に浮上。ルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触によりセルジオ・ペレス(レッドブル)が後退した事でポイント圏内の8番手に浮上したが、デグラデーションが酷かったようでペースを落としていき、ジョージ・ラッセル(メルセデス)とエステバン・オコン(アルピーヌ)を抑えきる事はできなかった。
リカルドは「スプリントの序盤はペースを維持できていい感じだったんだけど、路面が乾いてきたラスト3周になると、タイヤ的に苦しくなってきてクルマが遅くなっていくのを感じた」と振り返る。
「視界には前を行くフェラーリとマクラーレンのランド(ノリス)の姿を捉えていたし、ポイントまで後一歩の位置にいる事は自覚していた」
「第2セクターで彼らに引き離され、僕はストレートで踏ん張って見失わないように頑張った。ペレスがコースオフしたのが見えたけど、最終的にはパフォーマンスがかなり失われてしまい、チェッカーを前でラッセルとオコンに抜かれてしまった」
「レース後にタイヤを見てみたんだけど、みんな、かなりボロボロだった。どうして他の連中よりもペースダウンが大きかったのか理由を探ってみなきゃならない」
「ポイントが取れれば良かったけど、完走できて本当に良かった。タイヤ的にいつまでコース上に留まれるのか分からない状況だったからね」
2023年F1ベルギーGPスプリントではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。
決勝は日本時間7月30日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。