予選3番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)と談笑するクリスチャン・ホーナー代表、2022年8月27日F1ベルギーGP
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レッドブル「スパでの戦術的ベストはP2」逆転優勝に向け準備万端

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注目されたカルロス・サインツ対セルジオ・ペレスによるF1ベルギーGP予選でのポールポジション争いはスペイン人ドライバーに軍配が上がったが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「スパでの戦術的ベストは2番手」だと考えている。

例えば2018年のベルギーGPでは、”スパウェザー”を味方につけたルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得。フロントロー2番手にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が並ぶ展開となったが、レースリザルトは逆の並びとなった。

ベッテルはスタートで先頭のハミルトンに遅れを取ること無くターン1を通過し、オー・ルージュを駆け上がった先のケメル・ストレートでロックオン。ブレーキングで交わして早々にトップに立つと、9年ぶりとなるスパでの勝利をフェラーリに献上した。

ペレスが2番グリッドを持ち帰ってきた予選を経てホーナーは「今日はチェコも素晴らしい走りを見せてくれた。カルロスとのトップ争いに向けての準備は万全だ」と語った。

「数年前のセバスチャン(ベッテル)やダニエル・リカルド、そしてマックスもそうだったように、スパでのスタートではDRSを閉じた状態で丘を駆け上がる際にトウがかなり強力に効くから、事前に話し合って戦術的には2番手がベターかもしれないという結論に達していたんだ」

「確かにポールは伝統的に最高のスタートポジションではあるが、ここではあらゆる面で勝負しなければならない。明日のレースで優位に立ち続けるためには、多くの事が必要になるだろう」

もう1台のRB18を駆るマックス・フェルスタッペンは異次元の速さで予選最速を刻んだが、パワーユニット交換ペナルティを受けるため、タイトル争いのライバル、シャルル・ルクレール(フェラーリ)共々、後方からのレースをスタートする。

「マックスの予選は驚異的だった。ラップタイムがかなり良かったから、2本目を走る必要がなかったくらいだ」とホーナーは語る。

「今週末の彼はまさに爆発的な勢いだ。レースは15番手からのスタートだから厳しい戦いになるだろうし、これに伴うリスクを抱える事にもなるが、マックスとシャルルがフィールドを駆け上がっていく素晴らしい戦いが見られるはずだ」


2022年F1ベルギーGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最速を刻むも、エンジン交換ペナルティを受ける事から、カルロス・サインツ(フェラーリ)が繰り上がりのポールポジションを獲得した。角田裕毅(アルファタウリ)は19番手。13番グリッドからの巻き返しに臨む。

F1ベルギーGPの決勝レースは日本時間8月28日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。

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