ホンダF1、1000分の15秒差で最前列逃すも「4台が入賞を狙える位置にいる」と田辺TD
マックス・フェルスタッペンが1000分の15秒差でフロントロー2番手を逃す結果となったものの、29日(土)のF1ベルギーGP公式予選を振り返ったホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、ホンダ製エンジンを搭載する4台全てに入賞のチャンスがあるとして、前向きなスタンスを示した。
1年前にレッドブル・デビューを果たした想い出の地、スパに至り、1ラップペースで一歩前進した印象を与えていたアレックス・アルボンは、ダニエル・リカルド(ルノー)に4番手を許す5番手につけた。アルファタウリ勢は、ダニール・クビアトが11番手、ピエール・ガスリーが12番手と、100分の2秒差でQ3進出を逃したものの、タイヤ選択組の最前列という期待の持てるポジションを手にした。クビアトは今季初めて予選でチームメイトを上回った。
Pos | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:43.197 | 1:42.473 | 1:41.778 | 17 |
5 | アルボン | レッドブル | 1:43.418 | 1:42.193 | 1:42.264 | 15 |
11 | クビアト | アルファタウリ | 1:43.267 | 1:42.730 | 12 | |
12 | ガスリー | アルファタウリ | 1:43.262 | 1:42.745 | 12 |
次戦F1ベルギーGPより、週末を通して単一のエンジンモードの使用が義務付けられるため、いわゆるハイパワー仕様の”予選モード”は今日が見納めとなった。
ホンダ:F1ベルギーGP予選
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日の予選は、フェルスタッペン選手が2位に0.015秒という僅差で3番手を獲得し、アルボン選手が5番手と、レッドブル・レーシングの2台が揃って悪くない結果を手にしました。
スクーデリア・アルファタウリの2台もプラクティスから良い走りをみせ、Q1を非常によいポジションで通過しました。Q3進出を期待していましたが、結果としてはクビアト選手が11番手、ガスリー選手が12番手と、Q2通過に0.1秒弱届かず、惜しくも進出を逃しました。
しかしながら、2台ともに自由にタイヤを選択してレースをスタートできることはアドバンテージになりますので、この結果をポジティブに捕らえています。
PUとしては、次戦のモンツァから予選モードが使えなくなりますので、今日が予選用のスペシャルモードを使った最後の予選になりましたが、前日に続き問題のない一日となりました。
明日は4台が入賞を狙える位置からのレースになります。スパウェザーと呼ばれるレース中の雨など、状況変化に確実に対応してチャンスをものにできるよう万全の準備で臨みます。
ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続きメルセデスがフロントローを独占。3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。
2020年 F1ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間8月30日(日)22時10分にスタート。1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。