
前代未聞の赤旗6回…角田6番手、マックスがサインツを抑えてポール / F1アゼルバイジャンGP 2025《予選》結果と詳報
2025年FIA-F1世界選手権第17戦アゼルバイジャンGPの予選が9月20日に行われ、6度の赤旗が提示される大波乱の展開を経て、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がバクー市街地コースで自身初のポールポジションを獲得した。角田裕毅は6番手につけ、レッドブル昇格後の最高位グリッドを確保した。
フェルスタッペンとフロントロウを分け合ったのはカルロス・サインツ(ウィリアムズ)。3番手にはリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)が入り、アンドレア・キミ・アントネッリがメルセデスの僚友ジョージ・ラッセルを抑えて4番手をマークした。
Q3は有力候補が相次ぎクラッシュ
予選は各セッションを通して赤旗が相次ぐ大荒れの展開となり、小雨が降る中で行われたQ3でも衝撃的なシーンが続出。4年連続のバクー・ポールシッター、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がターン15のバリアに突き刺さり、5回目の赤旗が振られ、時計の針は7分7秒で止められた。
再開後も大荒れの展開は続き、選手権リーダーのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がターン3でターンインできずクラッシュ。6回目の赤旗が振られた。これは2022年のエミリア・ロマーニャGPと2024年のブラジルGPでの5回を超える予選最多記録となった。
残り時間は3分41秒。レーシング・ブルズ勢とサインツの3台のみがタイムを記録する中、角田を含む残された5台はラスト1チャンスに全てを懸けた。
暫定ポールに立っていたサインツはチームに「雨乞い」をリクエストするも叶わず、それでもフェルスタッペンに0.478秒差の2番手を確保。決勝での表彰台獲得に強い意欲を示した。
角田、6番手で昇格後最高グリッド
角田はQ1の最初のセットでミディアムタイヤを選択。同じコンパウンドを履いたフェルスタッペンに0.137秒差と迫った。ただしフェルスタッペンは赤旗により好調なラップを途中で断念しており、本来であれば0.7秒以上の差がついていた可能性が高い。
2回目のセットではソフトタイヤを投入。1回目のラップは途中で断念し、2回目は黄旗に阻まれて再びラップを中止したが、それでも12番手でQ2進出を果たした。
Q2では新品ソフトを履いたが赤旗でタイム計測はできず、再開後に新品ミディアムへ交換。最終アタックでは一部ミニセクターで全体ベストを記録するなど、週末最もクリーンなラップをまとめた。最後の超ロングストレートでトウを得られなかったものの、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)を蹴落として10番手に滑り込み、Q3進出を決めた。ただしQ2トップ通過のフェルスタッペンとの差は0.533秒と大きく開いた。
Q3では隊列の最後尾に並び、ソフトタイヤで1回のみのアタックに挑戦。フェルスタッペンから1.026秒遅れの6番手につけ、レッドブル昇格後としては今季最高位のグリッドを獲得した。
ランド・ノリス(マクラーレン)はラップをまとめられず、アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)を抑えて7番手をマークするのが精一杯だった。ピアストリは9番手、ルクレールは10番手に終わった。
Q1:アルボンとヒュルケンベルグがクラッシュ
Q1は序盤から波乱に包まれた。開始早々、週末を通してトップ10に食い込んでいたウィリアムズのアレックス・アルボンがターン1のイン側ウォールに激しく接触。サスペンションを破損し、コース上にマシンを止めて1回目の赤旗中断を招いた。あの位置でのクラッシュは珍しく、アルボンは非常に大きな代償を支払うこととなった。
続いては、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がターン4を曲がり切れず、正面からバリアに衝突。フロントウイングを破損し、セッションは2度目の赤旗中断となった。ヒュルケンベルグはピットに戻ってウイングを交換し、コースへ復帰したものの、17番手に終わりQ1敗退。これで7戦連続でチームメイトに予選で敗れる結果となった。
アルピーヌは悪夢のような結末を迎えた。2台ともQ1で姿を消す展開となったが、その脱落はまさに劇的だった。ピエール・ガスリーがターン4を曲がりきれず、エスケープロードへ飛び出した直後、後方を走っていたフランコ・コラピントが同じコーナーでウォールに激突。3回目の赤旗を招き、コラピントは15番手、ガスリーは19番手に終わった。
このクラッシュの影響でバリアの修復作業が必要となり、Q2の開始時刻が遅れた。
Q2:波乱続き、ハミルトンは12番手敗退
Q2でも波乱は続き、開始直後にオリバー・ベアマン(ハース)がターン2で右リアをウォールに接触。コース上で停止し、4回目の赤旗が振られた。FP3で8番手をマークしていただけに失望の結果となった。
チームメイトのエステバン・オコンは18番手でQ1敗退を喫したが、予選後の車検でリアウイングの”たわみ規定”への違反が発覚。失格処分が下された。
ルイス・ハミルトン(フェラーリ)はFP2で最速を刻んだものの、燃料が足りず最後のアタックに出られず12番手でQ2敗退を喫した。
決勝レースは日本時間9月21日(日)20時にフォーメーションラップが開始され、1周6003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2025年F1第17戦 アゼルバイジャンGP 予選リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:41.331 | 1:41.255 | 1:41.117 | 23 |
| 2 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:42.635 | 1:41.675 | 1:41.595 | 23 |
| 3 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:42.257 | 1:41.537 | 1:41.707 | 26 |
| 4 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:42.247 | 1:41.464 | 1:41.717 | 21 |
| 5 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:41.646 | 1:41.455 | 1:42.070 | 22 |
| 6 | 22 | 角田裕毅 | レッドブル | 1:42.347 | 1:41.788 | 1:42.143 | 23 |
| 7 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:41.322 | 1:41.396 | 1:42.239 | 21 |
| 8 | 6 | ハジャー | レーシングブルズ | 1:41.656 | 1:41.647 | 1:42.372 | 25 |
| 9 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:41.839 | 1:41.414 | 18 | |
| 10 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:41.458 | 1:41.519 | 19 | |
| 11 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:42.211 | 1:41.857 | 18 | |
| 12 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:41.821 | 1:42.183 | 17 | |
| 13 | 5 | ボルトレート | ザウバー | 1:42.511 | 1:42.277 | 16 | |
| 14 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:42.101 | 1:43.061 | 16 | |
| 15 | 87 | ベアマン | ハース | 1:42.666 | 11 | ||
| 16 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:42.779 | 8 | ||
| 17 | 27 | ヒュルケンベルグ | ザウバー | 1:42.916 | 8 | ||
| 18 | 31 | オコン | ハース | 1:43.004 | 9 | ||
| 19 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:43.139 | 8 | ||
| 20 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:43.778 | 4 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 21℃ |
| 路面温度 | 27℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1アゼルバイジャンGP |
|---|---|
| セッション種別 | 予選 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | バクー市街地コース |
|---|---|
| 設立 | 2016年 |
| 全長 | 6003m |
| コーナー数 | 20 |
| 周回方向 | 時計回り |