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ホンダF1のエグゼクティブ・チーフ・エンジニアである長谷川祐介は、今年から”アゼルバイジャンGP”の名を掲げる事になったバクー市街地コースでのグランプリは、マクラーレン・ホンダにとって厳しいものになるとの見解を述べた。
「世界最速の市街地コース」として知られるバクー市街地コースは、全長約6kmの長さを誇り、カレンダー最長となる約2.2kmものロングストレートを持つパワー重視のサーキットである。エンジン全開率は60%を下回るものの、燃料消費量は2.06kgとかなり多く、パワーユニットの出力が重要となるのは間違いない。
昨年のマクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソがギアボックストラブルによりリタイヤし、ジェンソン・バトンが11位完走という結果に終わっている。ホンダF1を代表して長谷川がアゼルバイジャンGPへの抱負を語った。
ホンダ:F1アゼルバイジャンGPに向けて
長谷川祐介ホンダF1総責任者
バクーに訪れるのは今シーズンで2回目になりますね。カナダGPでは残念な結果に終わりましたが、我々はアゼルバイジャンの首都に向かう事を楽しみにしています。今年のバクーでのレースはバック・トゥ・バックの連戦ではないので、一旦ファクトリーに戻る時間があったのは幸運でした。ファクトリーでは、カナダGPで収集したデータを分析して理解する事に努めました。
今週末が我々にとって簡単でない事に疑いありません。バクー市街地コースは、F1最長の2km(1.243マイル)のロングストレートを有しており、悪名高いパワーハングリーなサーキットです。私は前戦に引き続き厳しいチャレンジングなレースになることを予想しています。
現時点で我々は困難な時期を過ごしていますが、状況を立て直すためにやれることは全てやっています。マクラーレンとともに1つのチームとして開発に専念しながら、できるだけ早く状況を好転させる必要があります。
なお、同チームのレースドライバーであるフェルナンド・アロンソは、前戦カナダGPで発生したホンダPUのトラブルによって、アゼルバイジャンでグリッド降格ペナルティが科せられる見通しとなっている。また、マクラーレンのエリック・ブーリエも同GPでの苦戦を予想するなど、今週末のマクラーレン・ホンダが極めて厳しい戦いを強いられるのは疑いない状況と言えそうだ。
2017年第8戦F1アゼルバイジャンGPは、6月23日(金)18時からのフリー走行で幕を開ける。開催日程・結果・最新ニュース・サーキットガイドなど、アゼルバイジャンGPに関する情報については、F1アゼルバイジャンGP特設ページをご覧あれ。