ウィリアムズのロバート・クビサ、2019年F1アゼルバイジャンGPにて
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ウィリアムズ、ドライブスルーの件でクビサに謝罪 / F1アゼルバイジャンGP《決勝》

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ウィリアムズF1チームは、第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースでのドライブスルー・ペナルティの件についてロバート・クビサに謝罪した。レース開始前の手続き違反によって、88号車FW42は14周目にドライブスルー・ペナルティーを消化した。

「ペナルティの原因となった違反について、ロバートに謝罪したい」シニアレースエンジニアのデイブ・ロブソンはこのように述べ、チームのミスによって生じたペナルティであった事を認めた。

予選Q1でのクラッシュに伴い、チームはパルクフェルメ規定を破り、クビサのマシンのリア側ヒーブ・スピリングを交換。サスペンションのセットアップを変更した。これはF1スポーティング・レギュレーション34条2項への違反であり、クビサにはピットレーンスタートの罰則が科せられた。

ピットレーンスタートに関するルールを定めたF1競技規約28条8項には、チームがガレージからピットへとクルマを送り出して良いのは、開始20分前を知らせるシグナルが提示された後と規定されている。件のペナルティはこれに違反した事が原因であった。

セーフティーカーが一度も出ないクリーンなレースであった事を考えれば、ペナルティーの有無に関わらずクビサのリザルトに大きな違いがあったとは言えないかもしれないが、当人の口から出たのはチームへの批判ではなく感謝の言葉だった。

「僕がバクーでレースをしたのは今回が初めてだった」とクビサ。「チームに感謝を伝えたい。メカニックのみんなは、僕のミスによって予選で壊れてしまったクルマを驚異的な仕事ぶりで直してくれた」

「レースではブレーキングに細心の注意を払う必要があることが分かった。再優先事項はクルマを無事に持ち帰る事だった。簡単な仕事ではなかったけど、無事にやってのける事ができた。僕をレースで走らせるために、途方もない仕事をしてくれたメカニックに本当に感謝している」

ウィリアムズはクビサが16位、ジョージ・ラッセルが15位でフィニッシュし、難しい状況の中で2台が完走を果たした。

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