アルファロメオ:周冠宇は何故リタイヤ? ボッタス、3度ものピットイン経て無得点
アルファロメオの周冠宇がF1第4戦アゼルバイジャンGPでチェッカーを受ける事はなかった。11周目という比較的早いタイミングでタイヤ交換を終え、16番手を走行していた36周目にピットイン。ガレージにクルマを入れた。
アルファロメオによると現在「調査中のテクニカルトラブル」が原因との事で、詳細は判明していない。ただ、周冠宇によればシステムがオーバーヒートを警告していた。
「忘れ去るべき週末になってしまった」と周冠宇は語る。
「リタイヤは決して好ましいことじゃないけど、現実的に言えば、今日はポイントを獲得するチャンスはなかった」
「温度上昇に見舞われダッシュにアラームが出たため、予防措置としてクルマをリタイヤさせる必要があった」
「全体としてチームの誰にとっても厳しい週末だった。理由を理解して一歩前進するために全員で懸命に仕事に取り組む必要がある」
チームメイトのバルテリ・ボッタスは完走こそしたものの、スタートでケビン・マグヌッセン(ハース)と接触してポジションを落とし、その後はタイヤの摩耗に悩まされ、最終的には3回のピットインを行い最下位でレースを終えた。
ボッタスは「一度もポイント争いに加われなかった。何が起きていたのかを理解すると共に、どうすれば競争力を取り戻せるのかを考える必要がある」と振り返る。
「スタート直後から厳しい展開だった。ターン2で接触があったんだ。僕はアウト側にいて左側と後方から追突されてしまい、クルマにダメージを負ってしまった」
「その後のレースは本当に長かった。ここでは何が起きるか分からないから復帰の道を模索したけど、結局、立て直すチャンスはやってこなかった」
チーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは「我々のパッケージにはポイント獲得に足るだけの十分な競争力がなかった」と認めた。
4月30日(日)にバクー市街地コースで行われた2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)がスプリントに続き逆転優勝を飾った。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。