間一髪で事故を逃れたハートレー、ガスリーの接近知らず「心から謝罪したい」
トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、4月28日(土)のF1第4戦アゼルバイジャンGP公式予選を終えて、チームメイトのピエール・ガスリーに謝罪した。
バクー市街地コースで開催された予選Q1、ハートレーはアタック中にタイヤがパンクした事でスロー走行を強いられた。その直後、アタックラップ中のガスリーが後ろに迫り、両者はあわや大クラッシュの失態を演じた。間一髪のところで危機は回避されたものの、死傷事故に繋がりかねない極めて危険なインシデントであった。
ノータイム19番手という結果で予選を終えたハートレーは同僚に謝罪。本来はコース左側に避けるべきところを、不意を突かれた事態に直面した事で動揺して右側にステアリングを切ってしまった。
とは言え、ハートレーは後ろからガスリーが迫っている事を知らされていなかったようで、責任の所在はハートレーというよりもむしろ、チーム側、レースエンジニアにあった可能性が高い。
アゼルバイジャンGP予選を終えて
ブレンドン・ハートレー予選: 19位, FP3: 20位
最悪の一日だった。イエローフラッグによって邪魔されてしまったため、インシデントがあった時点ではまだタイムを計測出来てなかったんだ。
あの時のランはすごく上手くいっていて、マシンにもすごく満足できていた。でもランの序盤に本当に軽く壁の内側を触ってしまった。最初は何もダメージがないと思っていたからそのままプッシュし続けたんだけど、高速の左コーナーに差し掛かった時にパンクしていることに気づいたんだ。
壁にヒットすることを避けるために、すぐにスローダウンした。でもピエールが後ろからすごい速さで迫ってきていて…完全に判断を誤ってしまった。ピエールが直ぐ後ろに迫ってるなんて知らなかった。大きなミスを犯してしまった。彼に申し訳なく思っている。
とんでもない大事故に繋がった可能性だってあるんだ。道を塞いでしまった事を謝らねばならない。本当にがっかりしているし、心から彼に謝罪したい。
2018年F1アゼルバイジャンGP決勝レースは、日本時間29日(日)21時10分から、バクー市街地コースで開催される。現地日曜は最高気温18℃と低く、毎時50km程の強風が吹き荒れる予報となっている。